全日本F3選手権第1戦は4月21日、三重県の鈴鹿サーキットで12周の決勝レースが行われ、スタートを決めたサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)が全日本F3デビューウイン。宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)が2位、エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)が3位となった。
4月18日から走行が行われていた全日本F3選手権は21日、いよいよ第1戦の決勝レースを迎えた。薄曇りのなか、9時50分にフォーメーションラップが始まった。前日の予選の段階で「スタートを決めたい」と語っていたポールポジションの宮田だったが、ホールショットを決めたのはフェネストラズ。一度ストールしかけてしまった宮田もインを牽制したが、1コーナーでトップに浮上した。
宮田とフェネストラズは序盤からテール・トゥ・ノーズの戦いを展開。フェネストラズがプッシュすれば、セクター3〜4で速さをみせる宮田もついていく争いが繰り広げられる。また、後方では大湯都史樹(TODA FIGHTEX)、小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)、さらにエナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)を交えたバトルが展開され、その背後では河野駿佑(RS FINE K&N F318)がシャルル・ミレッシ(YTB by Carlin)、片山義章(YTB by Carlin)を相次いでかわしポジションを上げていった。
フェネストラズと宮田の首位争いはマッチレースとなっていき、9周目を過ぎる頃には1コーナーで宮田がインをうかがうも、フェネストラズがガッチリと首位をキープ。終盤にはさらにプッシュをみせたフェネストラズは、12周のレースをしっかりと逃げ切り、全日本F3選手権デビューウイン。前年マカオ3位の実力をみせた。
2位は宮田となったが、その後方では大湯、小高、アーメドの戦いが激化していく。8〜9周目には日立オートモティブシステムズシケインから1コーナーに至るまでの攻防で大湯と小高が白熱のバトルを展開。さらに翌周には小高が3番手を奪っていった。しかし、その背後からさらに猛烈な勢いをみせたのはアーメド。10周目には大湯をかわすと、ファイナルラップの1〜2コーナーで小高をアウトからオーバーテイク。3位を獲得してみせた。
4位は小高、5位は大湯という結果に。大津弘樹(ThreeBond F319)はF3復帰戦を6位で終えた。河野は7位でフィニッシュしている。今季から新設されたマスタークラスは。山口大陸(タイロクレーシング28号)が11位でフィニッシュし、初のウイナーとなった。
全日本F3選手権第1戦鈴鹿決勝レース結果
Pos. No. MC Driver Car Name Car Laps
1 11
サッシャ・フェネストラズ B-Max Racing with motopark F3 F314/スピース 12
2 36
宮田莉朋 カローラ中京 Kuo TOM’S F317 F317/トヨタ-トムス 12
3 65
エナム・アーメド B-Max Racing with motopark F3 F312/スピース 12
4 37
小高一斗 カローラ中京 Kuo TOM’S F317 F317/トヨタ-トムス 12
5 2
大湯都史樹 TODA FIGHTEX F319/トダ 12
6 12
大津弘樹 ThreeBond F318 F318/スリーボンド東名 12
7 35
河野駿佑 RS FINE K&N F318 F318/HWA 12
8 8
片山義章 YTB by Carlin F315/スピース 12
9 7
シャルル・ミレッシ YTB by Carlin F317/スピース 12
10 13
三浦愛 ThreeBond F314 F314/スリーボンド東名 12
11 28 M 山口大陸 タイロクレーシング28号 F315/スピース 12
12 30 M DRAGON TEAM DRAGON F3 F314/スピース 12
13 5 M 久保田克昭 Planex・スマカメ F3 F315/トヨタ-トムス 12
R 51
アメヤ・ベイディアナサン B-Max Racing with motopark F3 F315/スピース 9
ファステストラップ:宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317) 1’52.892 4/12