「白鷺サーモン」出荷ピーク 全国有数の養殖地、兵庫・姫路の新名物化へ期待

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食卓を鮮やかに彩る白鷺サーモンの姿造り=姫路市白浜町、姫路とれとれ市場

 ご当地サーモンの先駆けで、兵庫県姫路市の家島諸島で養殖されている「白鷺サーモン」が、出荷ピークを迎えている。1匹当たりのサイズは平均2.5キロに達し、全国で増え続ける養殖地の中でも有数という。地産地消が広がる中で知名度は高まり、出荷量は増加を続けている。

 ニジマスの稚魚を海で養殖したトラウトサーモンは近年、全国各地で盛んに養殖され「ご当地サーモン」と呼ばれる。家島諸島の西島で釣り堀を営む坊勢漁協組合員の荒木栄さん(61)は、約20年前から釣り堀用に養殖を始めた。客からの評判は良く、2014年には「白鷺サーモン」の銘柄で商品化。県内の先駆けとして注目を集めた。

 稚魚を育てる鳥取県の業者と連携を強めながら経験を重ね、魚体は年々サイズアップ。今年3~5月の出荷量は2万匹に迫る見通しで、総重量は昨年比1.6倍の約50トンに上るという。

 1匹ずつ生け締めにし、鮮度の高い状態で姫路・西播地域や京阪神に出荷。鮮魚店をはじめ、姫路の新たな味覚として取り扱う旅館や料理店も増えている。養殖事業を担う長男良太さん(34)は「大きいほど脂乗りは良く、全国どこのサーモンにも負けていない。姫路の新名物として一層PRしたい」と自信を見せる。

 姫路市白浜町の「JFぼうぜ姫路とれとれ市場」では、水槽で生かした白鷺サーモンを購入できる。2キロ4千円ほど。同市場TEL079.246.4199 (小林良多)