浦和レッズの興梠慎三は、J1第8節のヴィッセル神戸戦で先制点となるPKを決め、J1通算138点目とした。これは横浜FCカズの記録まであと1点に迫る歴代7位の記録だ。今節は2点をPKで決めている興梠だが、その蹴り方が独特で注目を集めている。
興梠のPKが物議を醸している(!?)
浦和レッズの興梠慎三が決めたPKが話題だ。J1第8節のヴィッセル神戸戦で今シーズン3ゴール目となるPKを決めた。今シーズンのゴールはここまで、3点中2点がPKとなっている。その興梠のPK、技ありと捉えることもできれば、反則なのでは?とも思える独特な蹴り方で、議論を呼んでいるのだ。
興梠が今シーズン決めた2本のPKは、フェイントを入れてゴールキーパーの逆を突いている。そこがポイントだ。以下を参照してほしい。
サッカー競技規則
第14条 ペナルティキック
2 反則と罰則
主審がペナルティーキックを行う合図をしたならば、キックは行われなければならない。 ボールがインプレーになる前に、次のいずれかが起きた場合:
中略
・競技者が一度助走を完了したあと、ボールをけるためにフェイントをする(助走中の
フェイントは認められる)。主審は、そのキッカーを警告する
出典: www.jfa.jp
助走を開始した後、その助走を止めてフェイントをかけることは反則だ。しかし、助走中に仕掛けたフェイントなのであれば、それは認められる。興梠の2本のPKは反則は取られておらず、助走中のフェイントと判定された。その点も含めて技ありゴールと言って良いだろう。
また、落ち着き払った興梠のPKを見て思い出すことがある。蹴る直前までゴールキーパーの動きを見ながら助走し、ゴールキーパーが飛んだ逆サイドにゴロ球を蹴り込むPK。そう、ガンバ大阪の遠藤保仁の得意技、通称「コロコロPK」だ。興梠を見ていて、遠藤以来のPK職人の誕生か!?と思わされた。