石岡市が多言語防災手引き 外国人向け6カ国語

災害弱者なくせ

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石岡市が作成した多言語対応の防災ハンドブック

石岡市は、簡易な日本語版とともに、英語や中国語、韓国語、タイ語、ポルトガル語にも対応した「多言語版防災ハンドブック」をそれぞれ作成した。市ホームページからアクセスできるほか、市内13カ所の公共施設や飲食店などに配布し、自由に閲覧できるようにしている。

一昨年10月、市は「石岡市スーパー防災ハンドブック」を作成し全戸に配布した。しかし、「外国人には分かりにくい」との声が上がり、国際交流団体などの協力を得て、市内在住外国人のうち需要の多い6言語に絞り、外国人のために必要な情報を編集し翻訳した。

多言語版防災ハンドブックは全30ページで、2編構成。防災マニュアル編では大地震、台風、火事、原子力事故など具体例ごとに、時系列の行動指針や気象情報・避難情報の出され方、ライフラインの確保の仕方などを解説。資料編では、避難所一覧表や備蓄品、避難所生活のルールなどを、分かりやすくイラスト入りで伝えている。各30部作成した。

公共施設では、市役所本庁舎や八郷総合支所、市民会館、中央図書館、中央公民館、府中・東、城南・国府地区公民館に置かれている。飲食店でも、異風園(同市貝地2丁目)で中国語版、秘苑(同市鹿の子2丁目)で韓国語版、浪漫(同市貝地1丁目)でタイ語版、クシーナ(同市東光台1丁目)で英語版がそれぞれ閲覧することができる。希望者には、市役所本庁舎で配布も行う。

作成を担当した市政策企画課は「災害弱者になりがちな外国の方々の立場に寄り添い、取り組んだ。市内には1000人近くの外国の方が住んでいて、増加傾向にある外国人観光客に対しても、災害時の不安が少しでも解消できたら」と話している。(高畠和弘)