なぜ?ハヤブサの仲間「チョウゲンボウ」市街地で相次ぐ事故

©株式会社京都新聞社

けがをして保護されたチョウゲンボウ(京都市左京区・川端署)

 京都府内で絶滅危惧種に指定されているハヤブサの仲間「チョウゲンボウ」が、京都市の市街地で車にはねられたり、ビルの外壁に衝突して負傷するケースが近年相次いでいる。市動物園の野生鳥獣救護センターにはここ数年、毎年2~3羽が運び込まれており、専門家は「都市部での営巣が増えている影響」とみている。

 チョウゲンボウは、主に本州中部以北を中心に繁殖し、冬になると府内各地に飛来。通常は岩場や断崖に巣を作るが、10年ほど前から京都市中心部のビルやJR二条駅の駅舎に巣を作り、子育てをしている姿が確認されている。

 そんな中、飛行中のチョウゲンボウがビルの窓ガラスに衝突して、けがを負う事例が目立つようになった。ガラスに空が映り込んで、障害物と認識できていない可能性がある。また、獲物を捕まえる際に急降下し、路上で車と衝突するケースもあった。今年2月4日には、雄1羽が左京区の川端署前でバスにはねられ、野生鳥獣救護センターに運び込まれた。

 日本鳥類保護連盟京都支部によると、都市部にはハトなどの獲物が多い上、天敵となる動物が少なく、ビルを断崖に見立てるなどして巣を作るケースが増えているという。日本野鳥の会自然保護室の葉山政治室長は「ガラス窓に鳥よけのシールを貼って細工するなど、人間側が対策して事故を予防するしかない」と話している。