長崎市議選 市民の代弁者 責任胸に 梅元さん 激戦制し新風

初当選を果たし、娘の咲紀さんから花束を受け取り笑顔を見せる梅元建治さん(右)=21日午後11時56分、長崎市下町の選挙事務所

 定数40に対し45人が出馬した長崎市議選。現職の多くが安定した戦いを進める中、激化した新人同士の争いを戦い抜き、梅元建治さんが初当選した。
 18年前に福岡の設計事務所を辞め、地元大浦へUターン。公私で地域づくりのコーディネーターを務めてきた経験から、建物や空き地など地域資源の利活用を促すためには条例改正や制度設計が必要と感じた。
 若者の転出超過と高齢化が進む長崎で「故郷を出た若者が戻ってくる環境を今整えなければ」と立候補を決意。創業支援や移住促進で次代の担い手を呼び込み、持続可能な地域の実現を訴えた。草の根選挙を展開、「長崎をデザインする」をキャッチフレーズに地元から支持を広げた。
 当選が決まり、「初めての選挙でみなさんに支えてもらった。地域のため、長崎の未来のために頑張りたい」と決意を語った。

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