高校生の頃の僕を満足させたくてやっているんです。
──サッカーのチャンネルを始めたきっかけはなんだったんでしょうか?
Leo:ちゃまくんっていう芸人時代の元相方がサッカーゲームの実況チャンネルをやっていて、その中でリアルなサッカーの質問に答えるのをお手伝いしていたんです。だからネットで最先端みたいなことをやっているようで、実際は人の繋がりを大事にした結果こうなれた、という古臭いところがあります。最初は自分がバルセロナ好きということもあり、バルサの話ばかりをしていて、そこについたコメントをピックアップしていって…という感じでしたが、だんだんそのままじゃコメントに答えられなくなってきたのでもっと広くサッカーを見るようになりました。気づいたら今の形になっていた感じですね。
──Leoさんの動画を見ていると、家でサッカーを観ながらめちゃくちゃ詳しい友達が話してくれているような距離感と情報量がちょうどいいなと感じます。
Leo:松木安太郎さんみたいな、人(にん)で勝負の解説にも憧れるんですけど、自分でそれは無理だとわかっているので、とにかくたくさんインプットしてたくさんアウトプットできるようにと思っています。
──書籍も読ませていただきましたが、例えば、ピケがバルサの会長を狙っているという話しや、セルヒオ・ラモスが監督の交代時に会長と面談をしたっていう話しはそれ自体有名ですが、それがプレーと結びつくかどうかで楽しみも全然違いますよね。テレビの解説だとそこまで掘り下げられないだろうし、とても面白かったです。
Leo:ありがとうございます! 結局のところ、自分が高校生の頃、日本代表の試合を見た次の日に授業中ノートに自分が考えたフォーメーションを書いていた、あの感じを実際に喋りたいんですよ。あの頃は周りに海外サッカーが好きな友達がいなくて…高校生の頃の僕を満足させたくてやっているんです。だからファンの方も、あの頃の僕みたいな人が多いんじゃないかな、そういう方に支えてもらっているんだと思います。
反響が大きかった動画
Leo:Youtubeの再生数だと「偽サイドバックって何?」っていう動画は有名なサッカーライターさんも見てくれたみたいで伸びました。今までみんながフワッと認識していたものをきちんと理解するっていうのが良かったのかもしれないです。
「プレミアが戸惑う!ペップグァルディオラの大発明''偽サイドバック''を大解剖【トークtheフットボール】#103」
Leo:あとは先日「無能へのカウントダウン」っていう動画をアップしました。でも解任しろとは一言も言ってなくて、かなりフォロー寄りの批判だったんですけどやっぱり僕への批判が出てきてしまいました。選手たちの特徴とかを考えて、こうした方が活きるっていう話をしているだけなのに「厳しいですねぇ(^_^;)」と言われたりするんです。
「日本×ボリビア徹底考察〜無計画と研究不足の代償〜【トークtheフットボール】#889」
Leo:してない批判をされたことにされると少し辛いですが、登竜門だと思ってあまり気にしていません。ただ、それで僕のファンになってくれるはずだった人が離れていってしまうことを考えると、ある程度考えていかないといけないとは思います。
──「無能へのカウントダウン」というフレーズはキャッチーで好きでした。
Leo:サムネイルは動画ができた後にバーっと考えているだけなんですけど、反響があるとラッキー! って思います。褒めてもらえることが多いです!
「ここにその場があるじゃん!!」っていうイベントにしたい
──キャッチコピーといえば、今回のイベントタイトルは「バルサなんて大っ嫌い!!」ということですが、どんなことを話される予定ですか?
Leo:ウィキペディア的なことはするつもりはなくて、バルサへの愛を持って僕なりの視点で掘り下げたいと思っています。例えば神戸のバルサ化っていう話はありますけど、そこを比較してみたり。あとは日本と世界の差はフィジカル面に目が行きがちなんですけど、意外と頭のところだと思うんです。試合を見ていると、“走り方”とか“タイミング”とかサッカーに対する“考え方”とか、哲学の部分に大きな違いがあると思うんですよね。そういった“頭”で考えることを子供の頃から叩き込まれているのがバルセロナなんです。
──代表戦だけ見ているとその辺はわかりづらいですよね。
〜バルセロナの話から日本のサッカー、体育教育の話にまで発展〜
Leo:今バルサの育成の責任者が変わってフィジカル系の選手を他所から取ってきたりしているんですが、それで頭を使えるユースが出てこなくなったりしていくとまた責任者が変わるのかな、なんて思っているんですが…。例えば声がでかいとか変な顔するだけで笑いが取れる人っているじゃないですか。フィジカル強い選手も、頭で追いついてない部分も足の速さとか体格の良さとかでカバーできちゃっているけど、海外に行くと通用しなかったり、歳をとってくると活躍できなくなったりするんですよね。
──今みたいな置き換えがすごくわかりやすいですよね。
Leo:興味本位で僕にサッカーの話を聞いてくる人に対して、ダルいと思わせないために相手に寄せて話していたことが多いので、そういうのがベースになっているかもしれないですね。
──個人的に今回のイベントはサッカーを知らない方にも来て欲しいと思っていまして、もっとサッカーそのものをみんなで詳しくなってその気持ちを共有して行きたいという思いがあるんです。
Leo:音楽をやっていても思うんですが、今ってなんでも作って終わりじゃなくて届けるところまで自分でやる時代じゃないですか。サッカーも一緒で、応援しているものをどんどん広めていくようになっていくんじゃないですかね。
──イベントにはどんなことを楽しみに来てもらいたいですか?
Leo:「飲みながらバルサの話がしたいな〜」って思った人が「ここにその場があるじゃん!!」っていうイベントにしたいです。「Leoさんきっかけで知り合った人とオフ会しました」っていうのを聞くと、やっててよかったって思うんです。全員男なのが悲しいですけど(笑)。配信では恥ずかしくて言えない話もここでは言えちゃう雰囲気な気がするのでそういうのを楽しみにして欲しいね。その上でせっかく来てもらったんだから、チケット代以上のお話しはできるようにしますよ!
──イベントならではのことは、絶対にありますよね。
Leo:バルサの知識を2時間で持って帰るぞって思ってもらえれば! 今話しながら思いましたが、ワンシーズンの変遷をギュッと喋るのも面白そうですね。フォーメーションの変化だったり、ジダンの話だったり、この辺りでこの選手が捕まったりとか…。レアルと一緒に話すともっと面白くなりそうですねえ!
──マネージャーさんはイベントに期待していることはありますか?
MG:僕ももともとLeoさんのファンなのですが、Leoさんの良さはファンとの距離感の近さなので、皆さんも期待していただきたいですね!
──来場者の方に何かメッセージがあればお願いいたします!
Leo:楽しみ方は人それぞれなので、詳しくなきゃいけない、とか無く気楽に来ていただきたいです。サッカーを全く知らない人がいるってなったら僕は燃えますよ!