諫早市宇都町の諫早神社前の本明川河川敷で21日、鎌倉時代を起源とする流鏑馬(やぶさめ)奉納があった。実行委主催。武士の狩り装束をまとった5人の射手(いて)が、馬上から三つの的を目がけて矢を射抜く勇壮な姿に、見物客から拍手と歓声が上がった。
諫早神社やNPO法人長崎流鏑馬保存会などが、途絶えていた伝統行事を昨年、本格的に復活させた。
同神社の参拝道だった河川敷につくった全長約200メートルの馬場に、高さ約1.8メートル、0.48メートル四方の杉製的を設置。射手は、疾走する馬の上から陰陽を表す「インヨーイ」などと掛け声を放ちながら的に当てた。
子ども向けの流鏑馬体験や武者姿の記念撮影会などもあった。同保存会の本田殖也(たつや)代表(44)は「若い人たちにも、地元の伝統文化に興味をもってもらえれば」と期待を込めた。
市内から家族と訪れた会社員の大石尚明さん(39)は「目の前を駆け抜ける馬の速さや足音の迫力がすごい」と話した。
「的中」 諫早神社で流鏑馬奉納
- Published
- 2019/04/22 16:00 (JST)
- Updated
- 2019/04/23 00:06 (JST)
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