ファルコン・ヘビーのセンター・コア、回収後にドローン船から海上落下

今月に米スペースXが打ち上げに成功した大型ロケット「ファルコン・ヘビー」ですが、そのセンター・コアが回収後に海上に落下するというトラブルが発生していたことが判明しました。

ファルコン・ヘビーはセンター・コアとサイド・ブースターの着陸と再使用が可能で、4月11日に実施された「アラブサット6A」の打ち上げでもセンター・コアはドローン船「Of Course I Still Love You」に、そしてサイド・ブースターは地上の着陸ポイントへと着陸しました。

しかし、ドローン船は荒れた海上に揺られ、センター・コアが船上からずれ、やがて海上へと落下してしまいます。これにはブースターのロック機構「オクタグラバー(octagrabber )」の問題が指摘されており、今後改修される予定です。

なお打ち上げではサイド・ブースターだけでなくペイロードのフェアリングの回収も実施されており、どちらも再使用が予定されています。

Image: スペースX
■SpaceX’s Center Core Booster for Falcon Heavy Rocket Is Lost at Sea
https://www.space.com/spacex-loses-falcon-heavy-core-booster-at-sea.html
文/塚本直樹

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