丹沢の登山シーズンの幕開けを祝う「山開き式」が21日、神奈川県秦野市堀山下の県立秦野戸川公園で行われた。絶好の登山日和の中、登山客ら約2500人が参加した。
第63回秦野丹沢まつりの一環で、新緑の丹沢を背に、和太鼓、アルプホルンの演奏、市合唱連盟の約90人のコーラスが披露された。同市の高橋昌和市長があいさつし、登山者の安全を祈る「開山の鍵」を登山隊長に託した。
続いて山伏が特設の山門を開き、法螺(ほら)貝を吹きながら登山客を先導した。登山隊は大倉尾根から塔ノ岳に向かい、菩提峠から登った県山岳連盟と市職員による登山隊と塔ノ岳山頂で合流し、鍵を交換した。
毎年登山に参加している伊勢原市に住む松永勝さん(74)は「天候はいいけどちょっと暑すぎかな」と苦笑い。「登っている仲間の状況を無線機で確認しながら登山したい」と安全第一を強調した。