「推薦」無許可記載 神奈川県警に告発状提出 横浜

 7日に投開票が行われた横浜市議選と神奈川県議選で、同市瀬谷区選挙区で当選した自民党公認の市議と県議が配った選挙運動用はがきに虚偽の記載があったとして、区民らが22日、公職選挙法違反の疑いで県警に告発状を提出した。

 告発したのは、同区在住の男性(92)ら。市議や県議が、林文子市長や黒岩祐治知事から、それぞれ推薦を受けているかのような文言を、本人の許可なく記載した、としている。

 男性らは同日、市と県の選挙管理委員会に対し、当選無効を求める異議申出書も出した。両選管は「30日以内を目安に委員会に諮り、結論を出す」としている。

 この問題を巡り、市長は11日の会見で、事務所を通じて抗議したと明かした上で「残念」などと述べた。知事側は、知事選で推薦を受けた政党の全県議候補(当時)に必勝祈願の「ため書き」を送るなどしており、「抗議などは一切しない」との見解を示している。

 公選法では、当選を得る目的で候補者の経歴や推薦などに関して虚偽の事項を公にした者は、2年以下の禁錮または30万円以下の罰金を科すとしている。

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