10連休中の釣り銭不足、困る商店主 金融機関休業で「通常時の3倍用意」も

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10連休のスタートが迫る中、健軍商店街の和菓子店で買い物客に釣り銭を渡す店員=20日、熊本市東区

 27日から10連休がスタートする。観光客や帰省する人たちで、熊本県内も各地でにぎわいが予想されるが、悩ましいのが釣り銭不足。両替を頼む金融機関の窓口も休業となるため、商店主らは対策に知恵を絞る。

 銘菓やくまモングッズなど約1600種を扱う熊本市中央区の県物産館は、10連休も全日営業予定。運営する県物産振興協会の福山武彦専務理事は「10連休で観光客も多いはず」と例年以上のにぎわいに期待を寄せる。

 一方で「例年なら連休の中日に釣り銭を補充できたが、今回は予想もつかない」と、例年の約3倍の両替を考えているという。

 個人商店などが並ぶ同市東区の健軍商店街では、既に準備を始める店も。いずもラーメン店主の田中裕子[ひろこ]さん(72)は「千円札と100円玉を通常時の3倍用意した」。菅乃屋健軍本店の副店長、岩上和裕さん(45)は「数日に一度の両替の都度、少しずつ小銭を増やしている」という。文房具店「すゞや」の店員鵜飼傳子[つたこ]さん(67)は「銀行両替だと手数料の負担が大きい。常連さんに小銭を使ってもらうようお願いする」と話す。

 コインパーキングや自動販売機は、どんな対策をしているのか。県内で駐車場など約50カ所を運営するパスート24(同市中央区)では「小銭の支払いが多い駐車場の売り上げを他の施設の釣り銭に充てている。これまで不足したことはないので、特に対策はしない」と自信満々。

 コカ・コーラボトラーズジャパン(東京都)は10連休も休まず自動販売機を管理。「連休中は繁華街やレジャー施設を中心に、売り上げ回収や商品・釣り銭補充などの管理を強化する」という。

 一方、各金融機関は連休前後の混雑を懸念。肥後銀行では今月上旬から、ホームページなどで早めの手続きを呼び掛けてきた。同行は「今週末や連休明けは特に混み合うと思われる。ご協力をお願いしたい」と話している。(社会部・國崎千晶、緒方李咲、丸山宗一郎)

(2019年4月23日付 熊本日日新聞朝刊掲載)