【MLB】“新速球王”ヒックスが今季最速167.7キロを記録 球速ランクTOP15まで独占

カージナルスのジョーダン・ヒックス【写真:Getty Images】

TOP50にヒックスのボールが35球ランクイン、チャップマンの名前はなし

 カージナルスのジョーダン・ヒックス投手が21日(日本時間22日)のメッツ戦で今季メジャー最速となる104.2マイル(約167.7キロ)をマークした。この日投げた13球の速球すべてが球速ランキングトップ50入り、5球がそれまでの今季最速102.3マイル(約164.6キロ)を上回る快投だった。

 2点リードの9回にクローザーとしてマウンドに上がったヒックス。2死走者なしからのアロンソへの初球は、今季メジャー最速103.7マイル(約166.9キロ)を記録したが、6球目の102.4マイル(約164.8キロ)を弾き返され、ヒットを許した。しかし続くラガレスを追い込むと、最後は今季メジャー最速をさらに更新する104.2マイル(約167.7キロ)の速球がアウトローいっぱいに決まり、見逃し三振で試合を締めた。

 MLB公式サイトの「スタットキャスト」では、各シーズンのトップ50までの球速ランキングを見ることができる。ヒックスがこの日投げた13球の速球すべてがトップ50入りし、5球がそれまでの今季最速102.3マイル(約164.6キロ)を上回った。現在、トップ15までをヒックスの名前が独占し、トップ50にはヒックスの投げたボールが35球ランクインしている。

 昨季ヒックスがデビューするまで、メジャーの“速球王”の代名詞は、ヤンキースのアロルディス・チャップマンのものだった。実際に「スタットキャスト」では、2015年はトップ50すべて、2016年はトップ50のうち49球がチャップマンで、「チャップマン・フィルター」を押すとチャップマンを除く上位選手を見ることができるほどだった。しかし、今季トップ50にチャップマンの名前は1つもなく、“速球王”の称号はヒックスのものに移り変わろうとしている。

 メジャー2年目の今季から守護神に抜擢され、8試合で防御率2.00、5セーブと期待に応えているヒックス。近いうちに「ヒックス・フィルター」が登場するかもしれない。(Full-Count編集部)

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