メッツに朗報 デグロム異常なし 日本時間27日先発予定

右肘の不調による長期離脱が懸念されていたジェイコブ・デグロム(メッツ)だが、MRI検査の結果、異常は見つからず、長期離脱を回避することが確実となった。日本時間4月23日、デグロムは本拠地シティ・フィールドで30球の投球練習を行い、右肘に異常がないことをアピール。同25日にもブルペンでの投球練習が予定されており、順調にいけば同27日のブリュワーズ戦で先発することになりそうだ。

日本時間4月23日にMRI検査を受けたデグロムについて、ブロディ・バンワグネンGMは「何も問題はなかったよ」とコメント。「もともと、それほど深刻には考えていなかったけれど、今日の検査の結果を見て安心したよ」とエース右腕の長期離脱を回避できたことに安堵の表情を見せた。

バンワグネンはデグロムの前回登板のあと、次回登板に向けて通常のルーティンをこなせる状態でないことを明らかにし、カージナルス3連戦での登板を回避させていた。「選手とトレーニング・スタッフの話を聞いて、正しく、かつ、慎重に対処したいと考えていた」とバンワグネンは語っており、デグロムを故障者リスト入りさせた判断は、あくまでも大事を取ってのものであったようだ。結果的には先発登板を1度スキップするだけで済んだため、メッツにとって、この上ない朗報となったに違いない。

昨季、10勝9敗、防御率1.70、269奪三振という素晴らしい成績を残してナ・リーグのサイ・ヤング賞に選出されたデグロムは、今季も最初の2登板で6回5安打10奪三振無失点、7回3安打14奪三振無失点と最高のスタートを切った。ところが、3度目の登板となった日本時間4月10日のツインズ戦で3本塁打を浴びるなど6失点で今季初黒星を喫すると、同15日のブレーブス戦でも2本塁打を浴びて3失点で2連敗。そこに右肘の不調のニュースが舞い込み、コンディションを不安視されていた。

長期離脱を回避できる見込みとなったデグロムは、本来のピッチングを取り戻すことができるのか。まずは日本時間4月27日が濃厚となっている復帰登板に注目だ。

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