鷹・高橋礼が単独トップ4勝&甲斐野7ホールドなど豊作 新人王候補の序盤戦【パ編】

ソフトバンク・高橋礼【写真:荒川祐史】

オリックス榊原やロッテ岩下にも新人王資格、ここまでの成績は…

 パ・リーグの4週目の時点で2019年度新人王資格のある選手たちの1軍成績を見ていこう。4月22日現在。

 新人王は、原則として海外のプロリーグ経験がなく、支配下に初めて登録されてから5年以内で、投手は前年までの1軍の登板イニング数が合計で30イニング以内、打者は、前年までの1軍の打席数が60打席以内の選手が対象だ。

 パ・リーグの新人王候補の成績を見る。まずは投手。投球イニング数順。

高橋礼(ソ)
4登4勝0敗0セーブ0ホールド 25回 防1.44

榊原翼(オ)
3登1勝1敗0セーブ0ホールド 16回2/3 防2.70

岩下大輝(ロ)
3登1勝0敗0セーブ0ホールド 15回 防1.80

本田圭佑(西)
2登1勝1敗0セーブ0ホールド 10回2/3 防7.59

甲斐野央(ソ)
9登1勝0敗0セーブ7ホールド 9回 防0.00

田村伊知郎(西)
6登0勝0敗0セーブ0ホールド 7回1/3 防6.14

奥村政稔(ソ)
8登0勝1敗0セーブ3ホールド 7回 防7.71

齊藤大将(西)
6登0勝0敗0セーブ0ホールド 6回 防6.00

石橋良太(楽)
6登2勝1敗0セーブ0ホールド 6回 防6.00

近藤弘樹(楽)
1登0勝1敗0セーブ0ホールド 5回1/3 防8.44

齋藤綱記(オ)
6登0勝0敗0セーブ1ホールド 4回1/3 防2.08

荒西祐大(オ)
3登0勝0敗0セーブ0ホールド 4回1/3 防6.23

弓削隼人(楽)
1登0勝0敗0セーブ0ホールド 4回1/3 防2.08

泉圭輔(ソ)
3登1勝0敗0セーブ0ホールド 4回 防0.00

吉田侑樹(日)
1登0勝0敗0セーブ0ホールド 3回1/3 防10.80

廖任磊(西)
3登0勝0敗0セーブ0ホールド 3回 防3.00

西村天裕(日)
2登0勝0敗0セーブ0ホールド 2回 防31.50

小島和哉(ロ)
1登0勝1敗0セーブ0ホールド 2回 防31.50

 パ・リーグは2年目のソフトバンク高橋礼がハーラー単独トップの4勝。3軍まであり層の厚いソフトバンクだが、サブマリンの高橋は今やローテの柱だ。4月22日には泉が中継ぎでプロ初勝利、またドラ1甲斐野は7ホールド目を挙げた。先輩選手に刺激を与える活躍だ。泉も甲斐野も自責点はまだ「0」となっている。オリックスの榊原、ロッテの岩下も一線で活躍している。

オリックスは西浦、頓宮、杉本が随所に光るプレー

 打者。安打数順。

西浦颯大(オ)
21試81打19安0本5点5盗 率.235

頓宮裕真(オ)
20試70打14安2本8点0盗 率.200

辰己涼介(楽)
12試24打5安0本1点1盗 率.208

杉本裕太郎(オ)
9試24打4安3本4点0盗 率.167

三森大貴(ソ)
5試8打3安0本1点1盗 率.375

佐野皓大(オ)
5試6打2安0本0点1盗 率.333

藤原恭大(ロ)
6試19打2安0本2点0盗 率.105

佐藤龍世(西)
8試5打1安0本0点0盗 率.200

栗原陵矢(ソ)
7試8打1安0本1点0盗 率.125

周東佑京(ソ)
10試4打1安1本4点1盗 率.250

中川圭太(オ)
2試2打0安0本0点0盗 率.000

愛斗(西)
8試5打0安0本0点0盗 率.000

山野辺翔(西)
1試1打0安0本1点0盗 率.000

戸川大輔(西)
2試1打0安0本0点0盗 率.000

鈴木将平(西)
1試0打0安0本0点0盗 率.000

平沼翔太(日)
2試1打0安0本0点0盗 率.000

村林一輝(楽)
10試0打0安0本0点0盗 率.000

 オリックスは新人王資格のある若手を積極的に起用している。リードオフマン候補の西浦、中軸候補の頓宮、杉本。まだ数字的には物足りないが、随所に光るプレーをして注目を集めている。

 ソフトバンクは今季は野手でも三森、栗原、周東と新戦力を積極的に登用。ファームでは俊足が目立っていた周東は育成上がりだが、1軍では脚力に加え、本塁打も打った。

 今年のパ・リーグの新人は豊作だ。新人のタイトルホルダーが出る可能性もあるのではないか。(広尾晃 / Koh Hiroo)

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