F1予選方式の変更が再び話題に。グロージャンは「Q4を導入する意味がない」と現状維持を主張

 ハースのロマン・グロージャンは、F1が土曜午後の予選方式を変更する必要はないと考えており、現在のシステムはうまく機能していると主張している。

 昨年、F1のモータースポーツ担当マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、予選を現在の3段階から4段階に分け、Q4は8台のマシンによる競争とする可能性を示唆した。

 予選最終セッションへの到達を難しくするためと見られるこのシステムは、2019年シーズンには導入が見送られたが、最近のF1ストラテジーグループのミーティングで再度議題に上がった。

 ピレリは、将来4段階目のセッションが加わる場合、割り当てのタイヤを無料で供給することはないとすでに通告している。これについてグロージャンは、現在のシステムは問題なく機能していると考えている。

「僕は意味がないと思う。3段階の方式はとてもうまくいっているし、トップの10台が争うのはとても良いと思う」とグロージャンは『Crash.net』に語った。

「これまで多くの予選セッションを試したけれど、状況が大きく変わることはなかった」

「2016年は激戦だった。バーレーンGPで僕は8番手だった。誰かが僕を押し出してくれたら、新しいタイヤで9番手からレースをスタートできるのにと思ったことを覚えている」

「中団グループにとっては実際不利になると思う。予選では、トップ3チームのマシンのうち5台はミディアムタイヤを履かなかった。彼らにとって状況は変わらないだろう」

「そして2人のドライバーが順位を落とす。時にはポジティブな面もあるかもしれないが、ネガティブな結果の時は良いことにはならないだろう」

「変更が必要だとは思わない。中団での戦いを見てみれば、7番手から15番手の差はコンマ2、3秒だ。素晴らしいじゃないか」

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