【特集】
男子マラソン日本記録保持者の大迫傑選手が4月23日、自身のツイッターで日本陸連への不満を明らかにした。5月の日本選手権1万メートルに、日本陸連強化委員会の推薦枠での出場を希望したが断られたとした上で、「どういう選手が推薦出場に値するのか明記してほしい」「陸連を私物化するのはやめたほうがいい」と苦言を投稿している。
SNSで話題になった。陸連側は「誤解がある」としている。
(共同通信47NEWS編集部)
【大迫選手のツイッター内容】(原文ママ)
日本選手権、[本連盟強化委員が特に推薦する本連盟登録競技者]
という枠で出場しようと試みましたが、叶いませんでした.....。
陸連強化委員からの[大迫くんが日本選手権でいい走りをするとそれに負けた選手のランキングが下がり、不平不満が出るから]という理由でした。すごい理由だな。笑笑
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考えられる建前は、ランキング制が適応されたので公正を期したい。だと思いますが、そう考えると矛盾が多々あります。
1)なぜこの様な項目を入れたのか
→おそらく強化委員所属チームのお気に入りの選手を出場させたいから。
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以前から強化委員所属チームの選手が陸連合宿に優先参加出来たり、陸連計画の遠征に参加出来たりと色々ありましたが、そろそろ陸連を私物化するのはやめた方がいいと思う。
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もしランキング制が採用されて日本選手権参加基準に矛盾が生じてしまうのであれば、変更すれば良いだけ。
変更しなかったという事はその必要が無かったと陸連が判断したと思ったので、今回出場申請した次第でした。
どういう選手が推薦出場に値するのかちゃんと明記して欲しいですね。
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こういうツイートをする事は、僕自身にも余計なプレッシャーをかけるし、リスクがある事を理解してほしい。
だけど声を上げていかないと、ずっと変わらない。
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誤解が無いように言うと、今の僕が上位に絡めるほど、日本選手権に出る選手は弱くない。
むしろ挑戦させてほしいと言う気持ちから出場をお願いした次第でした。
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こう言う後出しジャンケンで、もやっと煙に巻くのは辞めてもらいたい。
僕らはそのメールを断られた際ではなく、僕がツイートして問題になった時に担当者に送られてきました。
陸連の河野匡・長距離・マラソン・ディレクターは同日、日本選手権への出場は参加標準記録Aに達した選手が優先で、推薦枠の利用は「ほとんど例がない」と説明。「特別扱いじゃなく、公平性を担保しないと。(間に人が入って、本人に)ちゃんと伝わってなかったようだ。誤解がある」と述べた。推薦基準の明記は「どういうケースが出てくるか想定できない」と否定的な見解を示した。