たとえ自分の名前が知られていなくても、暴力はいけない。
ところが、お酒に酔っていなくてもピッチ上に立った選手たちは興奮しているもので、時には感情が発露してしまうこともあるのだ。
このタイミングで特集することには特に意図はないが、今回は名前を知られていながらビンタで話題を集めた選手をご紹介しよう。
サルダル・アズムン
1~2月に行われたアジアカップでイラン代表のエースを務めたアズムン。しかし準決勝の日本代表戦では冨安に完封され、イライラする展開になっていた。
そしてリードされて迎えた試合終盤、柴崎岳の顔をひっぱたいた行為が大きな話題になった。一気に評価を下げてしまった格好に。
ズラタン・イブラヒモヴィッチ
昨年ビンタで話題になったのはイブラヒモヴィッチ。アメリカ・メジャーリーグサッカーのLAギャラクシーで活躍しているが、昨年は退場処分も経験した。
5月に行われたモントリオール・インパクトとの試合では脚を踏まれたことによってブチ切れ、相手選手の後頭部にビンタを食らわせた。「テメー何すんだ」という声が聞こえてきそうな一発だった。
とりあえずビンタしてから倒れるという、シューティングゲームのハードモードにおける撃ち返し弾(破壊されると同時に弾を発射する)的な反応も話題に。
フランク・リベリ
トルコの「世界一セクシーに塩を振るシェフ」のレストランで金箔ステーキを食べたことを批判された後、SNSで「てめえらは靴の中の小石みたいなもんだな」と強烈な反撃をして話題になったリベリ。クラブからはだいぶ絞られたそうだが、ベテランになってもその反骨精神は変わらない。
昨年11月にドルトムント戦で敗れたあとには、『BeIN Sports』の解説者を務める知り合いのパトリック・ギユー氏に「2失点に絡んだ。稚拙で不要な存在」と批判され、試合後ビンタ3発で反撃したという。
セルヒオ・ラモス
2017年末に行われたサンティアゴ・ベルナベウでのエル・クラシコで話題になったのがセルヒオ・ラモスのビンタだ。
この試合で先制点を決めたルイス・スアレスにチェックをすると、後方から彼の顔を手でバッチーンと。しかも主審の目の前で…とはいえこのプレーはイエローカードのみと判定され、スアレスのほうが怒ることに。
ウェイン・ルーニー
ある意味ビンタで大きな話題になった選手がウェイン・ルーニーだ。2015年にイギリスで開催されたアメリカのプロレス団体『WWE』のイベントにゲスト出演した際、レスラーのウェイド・バレットをバチン!(動画1:50~)
ついでにサッカー解説者だったロイ・キーンから「なぜサッカー選手がそんなにナンセンスなことに関係しているのか。ルーニーは自分を見つめ直して、リーダーとして模範になれ」とガッツリ苦言を呈されている。
ダニエレ・デ・ロッシ
最近ストレートなビンタで話題になったのがダニエレ・デ・ロッシ。そこそこの頻度でやってはいるが、一昨年11月のジェノア戦で見せたビンタはかなりクリーンヒットだった。(動画2:28~)
コーナーキックの守備の際にジャンルーカ・ラパドゥーラと競り合ったデ・ロッシは、ユニフォームを掴んで体勢を崩させてから、手首をしならせてムチのように顔をバシリ。彼にとって不運なのはVARがあったことだった。
ユルゲン・クロップ
サッカー界随一のビンタ愛好家として知られるクロップ監督。画像は2005年のマインツ時代であるが、その頃から愛情表現の一つとしてビンタを利用している。
ジョーダン・アイブやジョージニオ・ワイナルドゥム、ジェームズ・ミルナーなど彼が寵愛した選手は必ず一発食らっている。溢れんばかりの情熱とともにだ。
マヌエル・ノイアー
逆に「ビンタされて」話題になったのがマヌエル・ノイアー。2011年に長く所属してきたシャルケ04を離れることを決断し、バイエルン・ミュンヘンへと移籍することが確定していた。当然『裏切り者』とファンからは強烈な批判を浴びた。
その年DFBポカールを優勝したシャルケ04は地元ゲルゼンキルヒェンでパレードを行い、もちろんノイアーもそのメンバーの一人として参加したのだが…。
なんとファンから強烈な一発を食らってしまった。
長谷部誠
そして予想だにしないところから「ビンタを食らった」のが長谷部誠。2014-15シーズンのブンデスリーガ第29節、ホームでのボルシア・メンヘングラードバッハ戦だ。
キャプテンマークを巻いて先発出場した31歳の長谷部誠は、味方選手に出されたイエローカードの判定に抗議するために審判に近づいていったのだが…。
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逆にパチン!と顔を一発やられてしまった。