妊娠出産相談、2割減の6031件 18年度慈恵病院

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慈恵病院に寄せられた相談件数が報告された「こうのとりのゆりかご」専門部会=23日、熊本市役所

 親が育てられない子どもを匿名でも預かる「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を運営する慈恵病院(熊本市西区)に2018年度に寄せられた妊娠・出産の悩み相談は、17年度より約2割減の6031件だった。23日、ゆりかごの利用状況を検証する熊本市の専門部会(部会長・山縣文治関西大教授)で市が報告した。

 電話などによる相談件数は14年度以降、毎年約千件ずつ増えており、17年度は過去最多の7444件だった。17年度より減ったことについて、蓮田健副院長は「全国にある民間の特別養子縁組あっせん団体などに、相談先が分散したのかもしれない」と話している。

 相談内容は「妊娠・避妊に関するもの」が3797件で最多。次いで「思いがけない妊娠」915件、「中絶」258件だった。地域別では県内が238件、県外が4273件。

 対応内容では「情報提供」が3129件、「他の相談機関紹介」が1520件だった。救急車を呼んだり、医療機関につないだりした「緊急対応」は177件。同病院の相談窓口を知った情報源は「ネット・サイト」が6001件で、全体の大部分を占めた。

 一方、熊本市の「産前・産後母子支援事業」の相談電話には562件が寄せられており、17年度より378件増えた。同事業は同市が熊本乳児院に委託し、24時間対応している。市は「事業の周知が広がってきた。次の支援に早期につなげることができている」としている。(豊田宏美)