<レスリング>【2019年アジア選手権・第1日/特集】出場選手の声

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(2019年4月23日、中国・西安/取材=布施鋼治、写真提供=UWWオフィシャルカメラマン・保高幸子)


 ■男子フリースタイル70kg級2位・志賀晃次郎(拓大=初出場で銀メダル獲得)「決勝まで行けたけど、負けてしまった。残念な気持ちが結構強い。決勝で当たった選手は、去年の国際大会でも(好成績を残していて)強いことが分かっていた。タックルは取れても、そこからの処理がまだまだ。相手は返し技がうまい。取ったところからすぐ次の展開につなげないとならない。相手のディフェンスの方が早くて、先に取られるという展開が多かった。

 スタミナでは勝っている自信があった。その一方でパワーの面では足りなかったのかなと思いました。今回初めてのシニアのアジア選手権に出場させてもらい、4試合も闘うことができた。いい経験になりました。明治杯(全日本選抜選手権)は同じ階級で出て、世界選手権の代表を目指したい。頭の中には東京の次のオリンピック(2024年パリ)が入っています」


 ■男子フリースタイル57㎏級3位・高橋侑希(ALSOK=準決勝で“宿敵”カン・クムスンに敗北)「準決勝でアジア大会で当たった北朝鮮の選手にまたも負けてしまった。正直、それから気持ちを立て直すことが難しかった。サポートしてくれた人たちの応援が力になった。3位決定戦も途中までは1-3とリードされ、『ここで負けたらダメだ』と自分に言い聞かせたことが力になりました。

 一昨年に世界チャンピオンになったことで研究されている部分はあると思う。ただ、吉田沙保里さんや伊調馨選手を見ている限り、研究されている中でも自分の技を使って、接戦でも勝ち切るパワー、スタミナ、戦略の面において相手を上回っている。まだまだ負けないぞ、という気持ちで頑張りたいと思う」


 ■男子フリースタイル79kg級5位・阿部侑太(日体クラブ=初出場で5位)「初めてのアジア選手権で不安もあった。自分が出せる力を出して3位決定戦まで進むことができた。最後に4点の大技(一本背負い)を食らってしまって、ちょっと試合のリズムを崩して自分の動きができなかった。自分は前に出ることしか頭になかった。そこをうまく入られてしまった。不意をつかれた感じです。

 まだ決定力が足りない。グラウンドになったら返す自信があるけど、そこに至るためのテークダウンする技術が足りないと思う。スタミナの面ではほかの選手より上回っていた。タックルの決めが弱い。インドとの2回戦でもタックルの決定打がなくて負けてしまった。これからタックルの決定力を上げていきたい」


 ■男子フリースタイル65kg級・清水洸希(拓大クラブ=8位)「初めてアジア選手権を経験できたことはよかった。せっかくもらったチャンスを活かそうと思ったけど、まだまだ経験不足。活かしきれなかった。準々決勝は、攻められたことはよかった。でも、そのあと全部返され負けてしまった。足を触ることはできても、そこから返された感じ。待たれていたことは分かっていた。そこでビビってしまった。

 もうひとつ勝てば、世界2位のバジラン・バジラン(インド)と闘うことができたけど、そこまでいけなかった。まだまだですね。65㎏級はレベルが高いので、このままでは全日本選抜選手権は全然ダメ。もっと攻めないと勝てない。大会までに、諦めず、もっと攻める技術を磨きたい」


 ■男子フリースタイル97kg級・赤熊猶弥(自衛隊=キルギスの選手に初戦敗退。10位)「何もできなかった。全然ダメでしたね。得意のタックルが取れなかった。キャッチまではできても、そのあとの処理がまずかった。あのレベルで勝てなかったら、オリンピックは厳しい。

 今回の敗北でいろいろなところが見えてきた。帰国して、しっかり練習したい。組み手が相手に合わせたものになっていた。いち早く自分の組み手でコントロールできるようにしたい。アジアの97㎏級はレベルが高い。特に今回はイランのヤズダニ選手が強いと思いました」