不要品、再利用すれば… ごみ処理施設、こいのぼりそよぐ

愛川町の美化プラントのこいのぼり=同町三増

 神奈川県愛川町のごみ処理施設「美化プラント」(同町三増)が、不要品として施設に持ち込まれたこいのぼりを再利用した掲揚に取り組んでいる。春風が吹く中、大小計約70匹のこいのぼりが風にそよぎ、山里の風景に彩りを加えている。来月5日まで。

 町では家庭系ごみで1辺50センチを超えるものが粗大ごみに該当し、処分するには施設に持ち込むなどする必要がある。こいのぼりは子どもの成長などとともに不要になった品々とみられ、施設が処分せず活用法を探っていた。2016年度から掲揚をスタート。施設の外からも眺めることができる。

 新たな役割を与えられたこいのぼりは、会員制交流サイト(SNS)で写真が投稿されるなどし、話題になっているという。町担当者は「掲揚を通じ皆さんに楽しんでもらうとともに、持ち込まれたごみの中にはリユース(再利用)できるものがあることや、ごみの減量化も呼び掛けていきたい」と話した。問い合わせは、町環境課電話046(281)2258。

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