東西南北

 昨日付でも報じた、アミウトン・モウロン副大統領とボウソナロ大統領の次男カルロス氏との対立がまだ続いている。24日午前、カルロス氏は自身のツイッターで、モウロン氏が2週間前、米国での講演会に「国際問題を理論的かつ穏便に行う人」の代表として呼ばれたことを批判した。これに関してモウロン氏は何も返答しなかった。一方、父のボウソナロ氏はブラジル/米国商工会議所の「今年の顔」に選ばれたが、環境問題への取り組みなどを巡り、表彰式の開催をニューヨーク市内の会場2カ所から拒否された上、同市市長からも批判を受けている。単なる「妬み」のような気もするが。それ以前に、次男のリオ市会議員としての仕事は?
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 23日、サンパウロ市中央部のカンポス・エリゼオスで45歳位の男性が路上で倒れたが、移動式緊急医療サービス(SAMU)の到着が3時間も遅れ、亡くなってしまった。この男性は11時頃に気分が悪くなって倒れ、4分後に最初の通報が行われたが、到着は14時15分。救急隊員ら蘇生術を施した後、救急車で運んだが助からなかった。SAMUは最近、31の基地閉鎖とそれに対する抗議のストでうまく機能していなかったという。悲しい話だ。
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 23日、サンパウロ市中央部ブラスの商店街で国税庁と市役所による捜査が行われ、高級ブランドの時計の偽物約3万点が押収された。大衆ショッピング内27店舗で売られていた品は偽物や密輸品で、時価は450万レアル相当。検挙された店舗は封鎖され、営業許可も取り消された。同ショッピングは今年2月にも、メーカーの苦情を受け、一時的に営業停止処分を受けていた。

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