もしもの時に備えよう!旅前に知っておくべき日本の自然災害に関する豆知識

諸外国と比べて比較的自然災害の多い国、日本。旅行中に突然災害に遭ってしまったらどうしたらいいのでしょう?今回の記事では、訪日観光客の方が安心して旅できるよう、災害への安全対策についてまとめてみました。

日本の代表的な自然災害

まずは、日本で起こりやすい代表的な自然災害をご紹介します。

大雨・台風・洪水・土砂災害

「ゲリラ豪雨」と呼ばれる突発的な集中豪雨をはじめ、雨の多い国・日本。特に夏から秋にかけて発生する「台風」の時には、大雨による浸水・洪水被害や、土砂崩れ、強風・竜巻などによる被害がおこることがあります。

地震・津波

「東日本大震災(2011年)」をはじめ、大小さまざまな規模で、年に何度も地震がおこる日本。地震の原因となる「プレートがぶつかる場所」の上に列島が位置しているため頻発するといわれています。海が震源で、かつ規模の大きい地震があると津波も発生する場合があります。

大雪

日本は、全国さまざまなエリアで1月から3月にかけて降雪があります。東京などあまり雪に慣れていないエリアでは、少ない降雪でも交通機関がマヒするなどし、北海道・東北・北陸・甲信越に代表される豪雪地帯でも大雪が降ると交通ストップや施設損壊などの影響が出る場合があります。

火山噴火

現在も噴火活動を行っているものを含め、多数の火山を擁する日本。噴火の可能性がある火山が約110もあり、これは実に全世界の火山の7.3%にあたるものです。噴火による災害で代表的なものは、噴石の飛散や、火砕流・溶岩流、火山ガスによる中毒、火山泥流・土石流などです。

災害時に的確な情報を手に入れるためには?

自然災害が起きた時、日本のテレビやラジオでは速報を流すなどして被害状況を知らせます。ただ、やはり言葉の問題などが生じやすいため、訪日観光客のみなさんは、日本政府観光局が開発したアプリ「Safety tips」などで、発信される災害関連情報を入手するのがおすすめです。

「Safety tips」:英語・中国語(繁体字、簡体字)・韓国語に対応
For Android
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災害発生時に気を付けるべきこと

台風・大雨、大雪、洪水、土砂災害時に気を付けるべきこと

台風や豪雨などの悪天候の時には不要不急の外出は避けること。せっかくの観光だからと無理して出かけないようにしましょう。被害がひどくなりそうであれば、気象庁から雨や洪水などに関する注意報・警報が発令されます。その場合には、各自治体を通じて宿泊先などに避難勧告などの指示が出るはずですので、ルールに従って行動しましょう。

地震・津波時に気を付けるべきこと

地震があったら、まず頭を守るなどして身の安全を確保すること。揺れ出してから強くなるまで数分かかることがあったり、余震が続くことも多いので、油断は禁物です。大規模地震の場合には各所に避難所が開設されることもありますので、その場合は近隣の避難所に出向き、言語対応の相談などをした上で、適切な指示に従いましょう。
津波については、発生する恐れがある場合、注意報や警報が発令されます。その際は海や川に近づくことは絶対にやめましょう。避難が必要なレベルの場合には、周囲にいる日本人に倣い、できるだけ高いところに即座に逃げること。

火山噴火時に気を付けるべきこと

観測対象となっている火山で噴火があった場合は、噴火速報が発令されます。入山規制を含めた情報も発信されるので、登山や観光予定だった場合には必ずチェックを。現地の駅や主要施設でも情報を掲示しているので、指示やルールに従ってください。

災害に遭ってしまった場合には、とにかく慌てず、落ち着いて行動することが一番大切。周囲の人と協力し合い、指示に従って行動しましょう。

※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

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