<レスリング>【2019年アジア選手権・第2日/特集】出場選手の声

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(2019年4月24日、中国・西安/取材=布施鋼治、写真提供=UWWオフィシャルカメラマン・保高幸子)


 ■男子フリースタイル61㎏級3位・藤田雄大(自衛隊=自衛隊に進んでから初の大会で銅メダルを獲得)「準決勝の敗因は課題であるグラウンドでの大量失点。自分も反撃したけど、相手は大量リードしていたので(余裕があり)、思うようにいかなかった。負けた後は、一緒に来てくださった先輩やコーチの方にいろいろ声をかけられ、気持ちをなんとか切り換えることができた。

 61㎏級は非オリンピック階級。これからオリンピックに出たいとなると、57㎏級を選ぶしかない。全日本選抜選手権の予選からこの階級に落とし、高校の先輩である高橋侑希さん(ALSOK)に挑戦したい。厳しい闘いになると思うけど、限界まで頑張りたい」


 ■男子フリースタイル92㎏級3位・松本篤史(警視庁=昨年の世界選手権に続いて銅メダルを獲得)「3位決定戦が厳しい闘いになることは分かっていた。そこを勝ち切れてよかった。第1ピリオドの終わりから2回、相手にチョークを仕掛けられた。こんなラフプレーを食らったことはない。

 もともと僕は喘息持ちなので、ただでさえ普通の人より呼吸が少ないのに、あんなことをされたら…(苦笑)。6月の明治杯(全日本選抜選手権)は階級をひとつ上げて(オリンピック階級の)97㎏級で勝負する。これからはそこに向けて体作りと心作りをもう一回やり直したい」


 ■男子フリースタイル74㎏級・藤波勇飛(ジャパンビバレッジ=負傷している右ひざの悪化で、1回戦に勝ったあと棄権)「組み合わせを見た時、『これはいける』と思ったので、やってやろうと思いました。試合になったら痛みが残っていた。それでドクターストップです。右ひざの内側靱帯(じんたい)損傷です。結構治りが遅い。治りかけで練習を再開して、またやってしまって、その繰り返しだった。

 練習するのを我慢すれば、たぶん1ヶ月あれば治ると思う。(我慢する自信は?)あります。しないと駄目。明治杯(全日本選抜選手権)に出られないと、今まで頑張ってきた意味がない。我慢できる、できないではなく、するか、しないか。治ったら、明治杯は勝つ自信しかないですね(=自信は十分にある)」


 ■男子フリースタイル86㎏級・村山貴裕(自衛隊=2回戦と敗者復活戦で敗れる)「(2回戦の)相手のキルギス選手は元ロシアの選手で、動画で研究はしていた。その段階ではやれると思っていた。実際に組んだら、力は強かった。自分もきつかったけど、時間が経つにつれて相手もばてていた。そうした中、タックルの処理などの問題を試合中に改善することができなかった。結局、相手のペースのまま試合が終わってしまった。

 体格差はあったと思うけど、実力差は感じなかった。負けたのは自分の甘さのせい。今回は(当初の代表が負傷して代表となり)自分の力でアジア選手権に出場したわけではない。世界で闘うためには、責任などいろいろなものが足りないと思った。そういった部分を改善しないといけない」


 ■男子フリースタイル125kg級・荒木田進謙(athletic camp LION=タジキスタンの選手との初戦で敗退)「組み合わせを見た時、決勝まで行ける、という気持ちで試合に臨んだ。でも、初戦で不甲斐ない結果を残してしまった。申し訳ない。第2ピリオドになって逆転できたところまではよかった。自分の持ち味であるスタミナの方が切れ始めた。今まではそんなことがなかったけど、練習量を落とし気味にしすぎたのかなと思う。

 最後は追い上げられる展開になってしまったことが誤算だった。自分が受けに回っていたので、ずっと受け続けると自分の気持ちがどんどん疲れていく。対照的に、攻めている方は取りにいくことで前向きに考えることができる。気持ちの部分でちょっと負けていたのかなという感じですね」