佐倉のスポーツ振興に貢献 小出義雄さん死去

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小出さんと教え子の選手たちのゆかりの品が展示されている岩名運動公園陸上競技場=24日、佐倉市

 小出義雄さんは地元・佐倉市のスポーツ振興を図り、「スポーツの街」のイメージづくりに貢献した。

 市によると、小出さんは1990年に市陸上競技協会長、95年に同名誉会長に就任。市内で毎年開かれるマラソン大会には、佐倉アスリート倶楽部の選手を連れて2017年まで毎年参加。00年にはシドニー五輪女子マラソンで金メダルを獲得した高橋尚子さんとともに、初となる市民栄誉賞が贈られた。

 小出さんが指導の拠点としていた同市の岩名運動公園陸上競技場には、小出さんやバルセロナ五輪銀メダリストの有森裕子さんら教え子のサインやユニフォーム約30点を展示するブースがある。

 40年以上の親交がある市陸上競技協会長の吉原広さん(76)は、昨年11月に同競技場で小出さんと会ったのが最後となった。「『五輪メダリストの育成に再チャレンジしたい。情熱はエンドレスだ』と意気込んでいたのを見て、変わらないなと思った」と振り返る。「あの情熱を受け止めて、これからのスポーツ界でどう継続させるか。どこかで恩返ししないといけない」と、情熱の継承を誓う。

 市の広報番組に関する打ち合わせで、今年3月4日に小出さんと顔を合わせた市広報課の田中綾香さん(30)は「シドニー五輪について思い出話をされていた。とても元気にしゃべっていたので、亡くなるとは信じられない」と残念がった。