エンゼルス・大谷が戦列復帰に前進 実戦形式の打撃練習

日本時間4月25日、エンゼルスの大谷翔平はトミー・ジョン手術からの打者としての戦列復帰に向けて、最終プロセスに突入した。エンゼル・スタジアムで行われた実戦形式の練習のなかで、右腕と4打席対戦して四球を2つ選んだほか、右中間への強い当たりと、バットの先端で捉えた外野へのライナーという内容。ブラッド・オースマス監督によると、順調にいけば5月上旬に戦列復帰を果たせるようだ。

昨年10月1日(現地時間)にトミー・ジョン手術を受けた大谷は、戦列復帰の準備が整うまでに、少なくとも1週間にわたって実戦形式での打撃練習を行う予定となっている。故障からの戦列復帰を目指す選手は通常、マイナーでのリハビリ出場を行うものの、大谷はマイナーでは試合に出場せず、実戦形式での打撃練習で調整を行って戦列復帰を目指すことになっている。

大谷の状態について「良さそうに見えたよ」と語ったオースマス。「結果についてあれこれ言及するのはやめておくよ。彼が打席に入るのは、昨年9月以降では今日が初めてだったからね。慌てず落ち着いて取り組めていたんじゃないかな」と大谷の状態についてコメントした。

オースマスは、打撃コーチのジェレミー・リードとショーン・ウーテンとともに、大谷の打撃練習の様子を見ていたという。大谷は今後も毎日、実戦形式での打撃練習を行う予定であり、少しずつ1日あたりの打席数も増やしていき、最終的には1日に10回ほど打席に立つ可能性もあるようだ。また、ボールを投げる練習も毎週月曜日・水曜日・金曜日(現地時間)に行っており、来季の投手としての戦列復帰に向けても準備を進めている。

オースマスは、大谷の復帰時期について詳細に言及することを避けている。ただし、4月中に戦列復帰を果たす可能性については明確に否定した。「復帰時期をはっきりと言うことはできない。でも、復帰に向けての調整は今月いっぱいまで続くんじゃないかな」とオースマス。早ければ日本のゴールデンウィーク期間中にも、大谷の戦列復帰が実現するかもしれない。

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