重さ13キロの砲弾も トルコ軍艦の遺品に触れる

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砲弾を持ち上げようとする児童と見守るベルタ・リエドさん(左)=24日、和歌山県串本町姫で

 和歌山県串本町須江、大島小学校の4~6年生15人が24日、同町姫の旧養春小学校内にあるエルトゥールルリサーチセンターで、1890年に樫野崎沖で遭難したトルコ軍艦エルトゥールル号の遺品に触れた。来日中の海洋考古学博士ベルタ・リエドさん(48)が遺品の保存方法などを説明した。

 同校は、エ号と関わりが深い紀伊大島にあることから、総合的な学習の時間を使って毎年、学年ごとにエ号やトルコについて学んでいる。

 リエドさんは、エ号遺品発掘調査団長でトルコ人海洋考古学者のトゥファン・トゥランルさん(67)の妻。遺品整理のために22日から来日している。約2週間、串本に滞在する予定。

 エ号の遺品の発掘調査プロジェクトは2007年にスタート。15年までに遭難海域から引き揚げられた遺品は計8130点で、センターに6524点、トルコに1606点保管されている。

 児童を前にリエドさんは、遺品を将来展示するため、真水に漬けて塩分を取る作業をしたり、陶器に描かれていた絵を調べたりしていると説明。児童たちは興味深そうに話に聞き入り、ビニール手袋を着けてエ号の船体だった木片やくぎなどに触れた。

 重さが約13キロある、さびた砲弾を持ち上げた4年生の吉田陽輝君(9)は「結構重かった。こんな重いものを持っていたんだなあと感じた」と笑顔。リエドさんは「児童たちがすごく楽しそうにしていたのでよかった」と話した。