各球団の勝負の切り札は誰? DeNA佐野、巨人阿部らが代打打率5割超え

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DeNA・佐野恵太【写真:荒川祐史】

DeNAの佐野はタイムリー三塁打、満塁弾などシーズン序盤で勝負強さを発揮

 今年の序盤戦は代打が劇的な活躍をする試合が目立った。ペナントレース序盤戦の代打の打撃成績を見ていこう。

セ・リーグ 代打で2安打以上

佐野恵太(De)8打数5安打 率.625
陽岱鋼(巨)6打数4安打 率.667
阿部慎之助(巨)6打数4安打 率.667
上田剛史(ヤ)12打数4安打 率.333
近本光司(神)3打数3安打 率1.000
福田永将(中)9打数3安打 率.333
上本博紀(神)9打数3安打 率.333
中谷将大(神)2打数2安打 率1.000
阿部寿樹(中)3打数2安打 率.667
アルモンテ(中)3打数2安打 率.667
大城卓三(巨)6打数2安打 率.333
西川龍馬(広)6打数2安打 率.333
井領雅貴(中)7打数2安打 率.286
大引啓次(ヤ)7打数2安打 率.286
荒木貴裕(ヤ)7打数2安打 率.286
鳥谷敬(神)8打数2安打 率.250
倉本寿彦(De)7打数2安打 率.286

 DeNAの佐野は開幕戦の8回裏に代打として登場、勝利を決定的にするタイムリー三塁打で2打点を稼いだのを皮切りに、代打で3打席連続安打、4月4日のヤクルト戦では代打満塁本塁打を放つなど一躍注目された。

 巨人の陽岱鋼は、開幕時はレギュラー右翼主だったが、4月4日に死球で交代。以後、代打で起用されることも多くなったが、5打数4安打。成功率8割と勝負強さを発揮している。

 同じく巨人の阿部は、今季はすべて代打での起用。7回打席に立ち、6打数4安打2二塁打1四球3打点。圧倒的な強みを見せている。実績のある大選手が、ベテランになって代打で活躍するケースは、しばしば見られる。ペナントレースが深まれば、阿部の存在感はますます大きくなるだろう。

阪神の近本は代打で結果を残し、再びレギュラーとして復帰

 対照的に阪神の新人、近本は開幕戦から先発で起用されたが打率1割台と結果が出ず、4月6日にスタメンを外れた。しかし、4月9日のDeNA戦で初めて代打で起用され安打、翌日の同じカードではプロ入り初本塁打。この2打席の圧倒的な結果で再びレギュラーに復帰した。近本は4月19日にも代打で起用されて安打。代打成功率10割になっている。

 DHがあるため、代打起用数が少ないパ・リーグで代打安打2安打以上は3人だけ。

小島脩平(オ)4打数3安打 率.750
川島慶三(ソ)4打数2安打 率.500
藤田一也(楽)4打数2安打 率.500

 オリックスの小島はユーティリティでの起用が多かったが、今季は4月12日の西武戦で代打起用されたのを皮切りに、代打で4打席に立って3安打。4月20日の楽天戦で代打本塁打。勝負強さを発揮している。ソフトバンクの川島もユーティリティプレイヤーだが、代打で結果を残している。楽天の藤田は代打、遊撃のレギュラーとしても打率3割を超える活躍を見せる。

 代打稼業で選手寿命を延ばそうとするベテラン、代打で実績を残してレギュラーの座をつかもうとする新鋭。代打はいろいろなドラマを生むのだ。(広尾晃 / Koh Hiroo)