【おもしろ小箱】 No.193「テーマ展『目撃! 地球史40億年-岩石が語る地球の歴史-』」

▲南極大陸の露岩地帯(写真提供:山口大学理学部地球科学標本室)

 始まりました「目撃!地球史40億年」。あれ?40億年? 地球の歴史って、たしか46億年じゃなかったっけ?

 そのとおり! 46億年です。地球の歴史といえば、恐竜、アンモナイトに三葉虫。しかし、これら生物化石が登場するのは今からおよそ6億年くらい前からです。では、それより前の40億年間にはいったい何があったのでしょうか?

 そのなぞ解きをするのが今回のテーマ展です。主役はズバリ岩石たち。南極にインド、オーストラリアなどの岩石で、パッと見はそのへんの石ころと変わらないですけどね。実は、これらがいろんなことを教えてくれるのです。たとえば、大陸移動のこととか…。

 同時展示で「土砂災害を知ろう」を開催します。風化・侵食など大地が削られていく過程もまた、地球の活動のひとつ。防災・減災の第一歩は、私たちの足元の地質を知ることです。これらの展示を通して、大地の成り立ちを知っていただければと思います。

県立山口博物館 学芸課 地学担当 赤﨑 英里

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