『小学一年生 5月号』 人気者になる?

 みんなー、げーんきー? 今日は4月に一年生になったみんなのための、あの本を紹介するよ!ジャン!「小学一年生」。読んで字のごとく、だね!

 お姉さん、この本を手に取るのは実に四半世紀以上ぶりのことなんだ。え?自分の子供に買ったりしないのって? 余計なこと言うと因果応報が起きるから、気を付けてね☆

 本に話を戻すと、すごーい!今の「小学一年生」は、プログラミングのための基本的思考を育むゲームなんてものが載っているんだね! ほかにもダンススクールへの体験レポートとか、20世紀にはなかったであろう特集がいっぱいでびっくりしたよ! あと、「おうちのかたへ」っていうメッセージが、いろんなところにあったのも印象的だったなぁ。「このパズルでは◯◯について学べます」とか「わかりづらかったらおはじきを使って……」とか、家庭での指導のアドバイスとか、ゲームの意図の解説があるんだよ。今の保護者の人たちは熱心な人が多いのかもしれないね! 行き過ぎ注意☆ミ

 それとね、実は一番気になったのは、「にんきものになろう!」っていう特集。「チコちゃんに叱られる!」でおなじみチコちゃんや、芸人の小島よしお先生から、人気者になる秘訣を聞いてるんだ。

 よしお先生が果たして誰から人気なのかはさておき、人気者になるには「いつもえがおで!」「なんでもギャグにしよう!」だって。

 お姉さん、よくわかんないんだけど、そもそもなんで人気者にならなくちゃいけないんだろうね。人気者な方が学校で楽しいから?それが楽しいって、誰にとってもそうなのかな?人気者についてチコちゃんは「とくいをおもいっきりのばすことよ」って言ってて、それはすごくいいなぁって思った。人の数だけ好きも得意も違うから、それを伸ばすのは大賛成。でもね、周りの人からの評価っていう、自分の力じゃどうにもならないものを、入学してすぐの目標として掲げるのは、不思議だなぁって思ったよ。人気者であるのは楽しいかもしれないけど、評価をもとめるあまり自分っていう唯一無二の形を他の形にむりやり変えるようなことは、しないで欲しいな。ってお姉さんは思います。

 え?「そういういっこいっこを素直に受け止められないから結婚できないんだよ」って? あっははー! たしかにそうかもしれないね! ちなみにお姉さん、異論を唱えたときに「素直じゃない」って口にする人も嫌いだから覚えておいてね。その素直はお前にとって都合のいい反応ってことだろって言いたくなっちゃう病気なんだ。うんうん知ってる、面倒くさいよね! あと全員が全員結婚したいわけじゃないってことも価値観の多様化が謳われる昨今にお…………

(小学館 907円+税)=アリー・マントワネット

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