九州運輸局 経路検索サービスに反映 島原―大牟田航路  やまさ海運 利用者増に期待

 九州運輸局は25日、やまさ海運(長崎市)が運航する島原市-福岡県大牟田市間の航路(三池島原ライン)が経路検索サービスで検索できるようになったと発表した。旅行客はスマートフォンで経路を検索することが多く、検索結果に航路が反映されることで利用者増が期待される。
 局内横断的な組織「海上旅客航路維持・活性化支援推進本部」で、運航ダイヤのデータ化など検索サービスへの登録を支援した。ほかの事業者にもメリットや支援策を説明し、登録を広げたい考え。
 同本部は旧五島産業汽船(新上五島町)の経営破綻で県内航路が突然、休廃止された事態を教訓に2月に設置。航路の維持・活性化に向け、経営が厳しい離島旅客航路事業者の経営改善や利用促進策を支援する。
 経営改善では、事業者が提出する決算書類を基に、自己資本比率などの指標を使い経営状態を分析。必要に応じて事業者への聞き取りや助言を行い、次年度以降も進捗(しんちょく)状況を確認する仕組みを整えた。本年度から運用する。また、航路利用促進策の一環として、五島列島と熊本県天草を重点地域とし、地域の観光促進事業と連携したイベント開催などを検討している。

© 株式会社長崎新聞社