心臓病 詳しく解説

製薬大手が室蘭で市民公開講座

©株式会社室蘭民報社

症状や治療法を製鉄病院3医師

「知っておきたい心臓病」をテーマに開かれた市民公開講座

 市民ら約140人が耳を傾ける中、高田明典糖尿病内科長・循環器内科主任医長は、糖尿病と合併症を中心に解説。命にもかかわる大血管障害による脳梗塞や狭心症、心筋梗塞を防ぐための「日常生活を送らないといけない」と強調。「生活の質(QOL)を維持するため、早期からの血糖コントロールを」と訴えた。

 中村裕一循環器内科長は「発症から90分以内、できれば3~4時間以内に血流再開が必要」となる心筋梗塞の治療は、カテーテルを用いて血管の詰まりを改善する経皮的冠動脈形成術(PCI)などで早急に進める―と説明。「狭心症があれば早めに受診すること」「生活習慣の改善で心筋梗塞にならない予防を」と注意点も説いた。

 赤坂伸之副院長(兼心臓血管外科長兼ICU・救急室長)は、生体弁と機械弁の長短所を含む弁置換術や弁形成術―など、心臓弁膜症の手術は「タイミングを見計らうことも重要」と指摘。腹部大動脈瘤(りゅう)や胸部大動脈瘤の治療に大きな効果を発揮する、血管に細い管(カテーテル)を挿入して人工血管を患部に装着する「ステントグラフト挿入術」も解説。市民らも熱心に耳を傾けていた。

 地域医療への貢献と健康を考えるきっかけに―と、同社が全国各地域で開催する市民公開講座の一つ。西胆振では初めて開かれた。