故障者続出のヤンキース 金銭トレードでメイビンを獲得

日本時間4月26日、ヤンキースは金銭トレードでインディアンスからキャメロン・メイビンを獲得したことを発表した。インディアンスではAAA級でプレイしていたメイビンだが、トレードが決まってすぐにヤンキースに合流し、敵地エンゼル・スタジアムでのエンゼルス戦でベンチ入り。アーロン・ブーン監督は、故障者が続出しているチーム状況のなか、メジャー13年目を迎えるメイビンには控え外野手としての役割を期待しているようだ。

ブーンは「彼は戦力構想のなかに入っている。金曜日と土曜日(ともに現地時間)のジャイアンツとの試合では左腕と対戦することになるから、彼にも出場機会があるだろう。日によって与える役割は変わるけど、間違いなく出場機会を得てプレイすることになると思うよ」と語り、メイビンを主に対左腕用の外野手として起用していく方針を明らかにした。

ヤンキースは、故障者の代役として見事な活躍を見せていたクリント・フレイジャーが左足首の故障で戦列を離れることになり、即座にメイビンの獲得に動いた。フレイジャーのほか、ジャンカルロ・スタントン、アーロン・ジャッジ、アーロン・ヒックス、ジャコビー・エルズベリーと主力外野手が揃いも揃って戦列を離れており、ブレット・ガードナー、マイク・トックマン、タイラー・ウェイドでなんとか外野3枠を埋めている状況。若手内野手のサイロ・エストラーダがレジー・ウィリッツ外野コーチの指導を受けて、外野の守備に就く準備を進めているほどの危機的状況であり、メイビンの加入はチームにとって大きな助けとなるはずだ。

メイビンはジャイアンツのスプリング・トレーニングに招待選手として参加し、開幕ロースター入りを目指していたものの、日本時間3月23日に解雇。その7日後にインディアンスとマイナー契約を結び、今季はAAA級で14試合に出場して打率.216、OPS.663をマークしていた。

なお、メイビンは2007年に旧ヤンキー・スタジアムでロジャー・クレメンスからメジャー初安打となる本塁打を放っている。ヤンキー・スタジアムでビジターチームの一員としてメジャー初本塁打を放ったあと、ヤンキースの一員となるのは、2003年以降ではチェイス・ヘッドリー、アデイニー・エチャバリア、ディディ・グレゴリアスに次いで4人目となる。

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