ディズニーの動画配信・Disney+の内容が明らかに!「ザ・マンダロリアン」など魅力的な作品がずらり

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ディズニーの動画配信・Disney+の内容が明らかに!「ザ・マンダロリアン」など魅力的な作品がずらり

先日、ディズニーが、日本のディズニー・デラックスとは異なる新たなSVOD(定額制ビデオオンデマンドサービス)、「Disney+(ディズニープラス)」の具体的な内容を発表した。同サービスのオリジナルコンテンツの目玉となる新シリーズ「ザ・マンダロリアン」のトークセッションが、「スター・ウォーズ・セレブレーション」(4月にシカゴで開催されたSWファンの祭典)で開かれ、番組のクリエーターやキャストが参加した。

映画「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」の5年後の世界を描く「ザ・マンダロリアン」は、SWシリーズ初の実写によるドラマシリーズだ。マンダロリアンとは、“SWユニバース”の中に登場する傭兵や賞金稼ぎを主な仕事にする好戦的な放浪民族のこと。旧3部作のボバ・フェットや新3部作のジャンゴ・フェットが人気となり、熱狂的なSWファンの間でマンダロリアンが注目を集めるようになった。

新シリーズは、映画「アイアンマン」のジョン・ファブローが脚本と製作を手がけ、「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」や「スター・ウォーズ 反乱者たち」などSWユニバースのアニメシリーズを数多く演出してきたデイブ・フィローニが演出と製作を手がけている。10話からなるシリーズは、フィローニのほかに、映画「マイティ・ソー バトルロイヤル」のタイカ・ワイティティや、女優のブライス・ダラス・ハワードも監督として参加。フィローニが実写の演出を手がけるのは今回が初めてだが、SWの世界を知りつくしたフィローニが実写でどんな演出を見せるか、実に楽しみだ。

ルーカス・フィルム社長のキャスリン・ケネディは、新シリーズが生まれた経緯について、「私がジョージ(・ルーカス)からルーカス・フィルムを引き継ぐことになったときから、ジョン(・ファブロー)がSWの大ファンなのは知っていたの。Disney+が私たちにシリーズを作らせてくれることになって、ジョンがこのマンダロリアンのアイデアを提案した。その映像化にはとても興奮したわ!」と語った。

詳しいストーリーラインはまだ謎だが、ファブローはシリーズのアイデアについて、「僕は、帝国が崩壊しジェダイが戻った後、世界はどうなるのだろうと考えていた。現実の世界では、戦いに勝っても、最初は楽しいけれどその後すぐに(社会は)もっと複雑になっていくだろう? 帝国の名残もあるだろうし、強い者だけが生き残るようになるんだ。僕は1作目のSWの、酒場にいる密輸業者や悪い奴らの世界が好きだ。それは物語を語る上で奥深い設定だよ」と語り、フィローニは、「SWの仕事を15年くらいやっているけれど、マンダロリアンの世界はとてもユニークだ。ヘルメットをデザインするとか、実に多くの楽しいことが詰まっている」と付け加えた。

そして、作品のトーンについてファブローは、「(「エピソード4」で)ジョージ・ルーカスにインスピレーションを与えたルーツに戻るんだ。サムライ映画や昔の西部劇とかにね。あの時代はとても魅力的だ。『七人の侍』のように侍の時代が終焉を迎え始めているとか、南北戦争の後に秩序が持ち込まれるとか。今作には、旧3部作、新3部作、『クローン・ウォーズ』に『反乱者たち』など、すべてのSWの要素が入っている」とコメントした。

また、ファブローとフェローニは、撮影中の面白いエピソードを語ってくれた。「セットを見た後、打ち合わせをしていて、僕らはストームトルーパーがたりないことに気づいた。衣装がたりなかったんだ。それで第501軍団(SWファンたちによるトルーパーのコスプレ軍団)に連絡したら、彼らはそれが何のためかも知らずにすぐにやって来てくれた。彼らの衣装が本物に負けない出来なのは知っていたけど、トルーパーがどう振る舞うかも、彼らはちゃんと分かっていた」とファブロー。そして、フェローニは、「ファンの夢は、スクリーンで使った物を手に入れることだけど、彼らが現場を去った後、彼らの衣装はすべてスクリーンで使われた本物になったんだ。それはとてもクールだよね」と微笑んだ。

トークセッションの途中、ペドロ・パスカル演じる賞金稼ぎの主人公が、ヴェルナー・ヘルツォーク演じるミステリアスなキャラクターからある人物を捕らえるミッションを与えられるシーンや、アクション場面のモンタージュ映像が世界初披露され、会場に詰めかけた多くのSWファンを大いに喜ばせた。制作費1億ドルの新シリーズが、映像的に映画に引けを取らないクオリティーになっているだけでなく、これまでのSWシリーズとは一味違う、大人向けのハードなトーンの仕上がりになっていることが伝わってきた。

Disney+は、アメリカでは11月12日から開始され、1カ月の金額は、Netflix ($8.99) よりも安い$6.99になるという。そして、現在放送中のものと過去のものを合わせて7500話のテレビ番組、25本のオリジナルシリーズ、10本のオリジナル映画、ライブラリーにある400本の映画や最近公開された100本の映画に加え、フォックス作品も見ることができるようになる。そして注目のオリジナルシリーズには「ザ・マンダロリアン」のほか、映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」のプリクエルでディエゴ・ルナ演じるキャシアン・アンドーを主人公にしたシリーズや、ピクサーのアニメ映画「モンスターズ・インク」をもとにしたアニメシリーズ「The Monsters at Work」。マーベル作品では、トム・ヒドルストン演じるロキを主役にした「Loki」や、エリザベス・オルセン演じるスカーレット・ウィッチとヴィジョンを主役にした「WandaVision」など、魅力的な作品がずらりと並んでいる。

取材・文/細谷佳史