ナショナルズの有望株・キーブームがメジャー昇格

主力内野手に故障者が発生しているナショナルズは、日本時間4月27日のパドレス戦に向けて、チーム内最高の有望株であるカーター・キーブームをメジャーに昇格させることを決めたようだ。まだ球団からの正式発表はないものの、地元紙のワシントン・ポストが最初に報じ、複数の関係者がMLB公式サイトに対して事実であることを認めている。MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで球団1位&全体24位にランクインしている21歳の有望株の活躍に注目が集まりそうだ。

今季のキーブームはAAA級で開幕を迎え、ここまで18試合に出場して打率.379、3本塁打、18打点、出塁率.506、長打率.636、OPS1.142の好成績をマーク。スプリング・トレーニングでも25試合で打率.279、3本塁打、9打点、出塁率.353、長打率.558、OPS.911と上々のパフォーマンスを見せていたが、ナショナルズは二塁にブライアン・ドージャー、三塁にアンソニー・レンドン、遊撃にトレイ・ターナーと不動のレギュラーがおり、また、ユーティリティ・プレイヤーのハウィー・ケンドリックの戦列復帰も迫っていたため、キーブームが開幕ロースター入りする余地はなかった。また、昨季26失策を喫した守備面を改善するため、マイナーで実戦経験を積ませたいという狙いもあったようだ。

守備面での課題はいまだ改善されていないものの、ナショナルズは打撃面での好成績を評価してキーブームのメジャー昇格を決めた。ターナーは指の骨折で戦列を離れており、レンドンも左肘に死球を受けたあと、4試合を欠場している。そうしたチーム事情が、キーブームのメジャー昇格を後押ししたようだ。ただし、レンドンは日本時間4月27日のパドレス戦でスタメン復帰する可能性もあるという。

なお、キーブームの昇格に伴い、ジェイク・ノールがAAA級に降格することが予想されている。また、ナショナルズはキーブームを40人枠に入れる必要があり、枠を1つ空けなければならない。開幕から不振が続いているリリーフ右腕のトレバー・ローゼンタールがDFAの最有力候補に挙げられている。

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