関東切符懸け激突 4月27日準決勝 高校野球春季神奈川県大会

左から横浜・木下、桐光学園・楠本、鎌倉学園・本多、東海大相模・遠藤

 高校野球の春季神奈川県大会(県高野連主催、神奈川新聞社など後援)第7日は27日、サーティーフォー保土ケ谷球場で準決勝2試合を行う。1年前と同じ顔触れとなったベスト4。第1試合は鎌倉学園-東海大相模(試合開始午前10時)、第2試合は横浜-桐光学園(同午後0時半)がぶつかり、上位2チームが5月18日から埼玉県で開催される春季関東大会に出場する。4月28日の午後1時から同球場で行われる決勝に進むのはどのチームか。

■横浜 頂点へ 頼れる3本柱

■桐光学園 得点力ある強力打線

 横浜が8-1で頂点に立った1年前の決勝以来となる顔合わせ。ここまでコールド勝ちが7試合と打撃好調の桐光学園と、強力な3投手を擁する横浜の戦いは、互角の激戦が見込まれる。

 センバツ出場の横浜は投手陣が盤石だ。最速153キロ左腕及川はスライダーの切れ味抜群。今大会はまだ打者1人のみの登板だが、優勝には欠かせない存在だ。2年生エース木下は初戦で延長十二回を2失点完投。左腕松本は準々決勝で8回1安打に封じた。

 打っては3番度会が3戦連続アーチを放っており絶好調だ。4番内海、5番吉原の中軸は安定感がある。1年生ながらスタメン起用される安達も下位打線を支える。守備では選抜大会から二塁手を務める主将内海、2年生の遊撃津田が鉄壁だ。

 ノーシードから勝ち上がってきた桐光は、上位下位に関係なく得点できる打線に勢いがある。3番馬込、4番安達の2年生コンビが引っ張り、2番鈴木は3試合連続でホームラン。1番森田は下級生ながら俊足好打が光る。8番楠本は準々決勝で3点二塁打を放った。

 エースナンバーを背負う左腕安達は、ほぼ直球一本で勝負し、右打者の内角を突く。最高学年になった二枚看板も実力は折り紙付き。右腕谷村は直球の球威が増し、左腕冨田はスライダーが切れる。3人とも完投できる力がある。

■鎌倉学園 絶好調の投手陣が鍵

■東海大相模 投打に圧倒的な戦力

 走攻守に隙を見せることなく勝ち上がってきた東海大相模が優位に立つ。鎌倉学園は好調なバッテリーを中心に、6試合中5戦で1点差の死闘を制した勝負強さを発揮し食らい付きたい。

 東海は今春7試合で97得点を誇る強力打線が売りで、高校通算30本塁打に達した5番遠藤が攻撃の軸だ。2年生の4番山村はこの春5ホーマー。代打で起用されるスラッガー西川も一発がある。準々決勝で左顎付近に死球を受けた主将井上はけがの具合が気掛かりだ。

 チーム内競争が激しい投手陣は、落差の大きいカーブが決め球の左腕野口、制球力に優れた右腕エース紫藤、多彩な変化球を投げ込むサウスポー冨重の3年生トリオがけん引する。左腕諸隈、右腕山村の両2年生もおり、総力戦で挑みたい。

 2年連続で夏の第1シードを手にした鎌学は投手の層が厚い。タイブレークにもつれた向上との準々決勝では左腕本多が13回2/3を4安打1失点。直球のコントロールが武器の右腕川瀬は4回戦で完投した。背番号1の左腕作野、2戦で先発した2年生荒川もいる。

 4戦連続サヨナラ勝ちしたチャンスに強い打線は、昨夏から主力を張る2番磯崎、長打力のある4番福田が中心となる。2年生の1番有馬は準々決勝で延長十四回に勝ち越しの適時打を放った。主将の三塁竹村ら堅守が光る内野陣も頼もしい。

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