ダルビッシュ、田中将大、大谷翔平が「MLBで話題を呼んだデビュー10選」に選出

鮮烈なメジャーデビューとなった田中、大谷、ダルビッシュ(左から)【写真:田口有史】

ブルージェイズのゲレーロJr.が27日にメジャーデビューする

 現役時代にエンゼルスなどで活躍したブラディミール・ゲレーロ元外野手の息子で、若手超有望株のブルージェイズ、ゲレーロ・ジュニア内野手が26日(日本時間27日)、本拠地アスレチックス戦で待望のメジャーデビューを果たす。

 米国野球殿堂入りを果たした名スラッガーである父親の血を継承し、米誌ベースボール・アメリカとMLB公式サイトのプロスペクトランクで1位に選出された金の卵。全米がそのデビューを注目する中、米テレビ局は過去10年で狂想曲を巻き起こしたデビュー10選を紹介。昨季デビューしたエンゼルスの大谷翔平投手ら日本人選手3人も選出されている。

「MLBの過去10年で、最も話題を呼んだデビュー10選。ブラディミール・ゲレーロ・ジュニアはストラスバーグやオオタニのリストに加わる」と特集したのは米テレビ局「CBSスポーツ」だった。まず日本人で登場したのは、レンジャーズのダルビッシュ有投手(現カブス)のメジャーデビューだ。レ軍は史上最高額の5170万ドル(約57億7000万円)のポスティング費を投じてダルビッシュと6年総額6000万ドル(約67億円)の契約を結んだ。待望のデビュー戦は2012年4月9日だった。

 記事では「ダルビッシュは25歳でシーズンを迎え、NPBでは5年連続で防御率2.00以下を達成。エース級の働きと奪三振率を誇った」と日本ハム時代の活躍を振り返っている。12年4月9日マリナーズ戦でメジャー先発デビューを果たしたが、記事では「迫力にかける」と指摘。5回2/3を投げ、8安打4四球5失点だったが、「それでもレンジャーズは勝利した。降板に際して忠実なレンジャーズファンから、ダルビッシュは『ユーーーーーー!』とスタンディングオベーションを受けた」と歓迎ぶりを振り返っている。

 ヤンキースの田中将大投手も堂々の選出を果たしている。楽天で24勝0敗、防御率1.27という無双ぶりを見せ付け、ヤンキースと7年1億5500万ドル(約173億円)というメガディールを結んだ日本人右腕について、寸評では「ヤンキースとの巨額契約は常に信じられないほどの大騒ぎになる」と振り返っている。

 2014年4月4日のブルージェイズ戦でのメジャー初先発のマウンドを踏んだ田中はメルキー・カブレラにいきなり先頭打者弾を浴びたが、7回8奪三振無四球3失点(自責2)でクオリティ・スタートを達成。勝利投手となり、記事では「彼は落ち着いた」と評価されている。

 ダルビッシュ、田中に続き、全米に二刀流旋風を巻き起こした大谷も選出を果たした。米国外の選手との契約の規約変更を受け、25歳以下の選手はリーグ最低賃金での契約を余儀なくされたが、大谷はメガディールよりも夢を選んだ。

「ベーブ・ルース以来、初となる二刀流選手」となった大谷は2018年3月29日の敵地アスレチックス戦で打者として初先発。初球初安打を記録し、5打数1安打だった。4月1日のアスレチックス戦で先発初勝利を挙げた。故障に苦しんだシーズンだが、記事は「どちらのパフォーマンスにおいても悪くなく、利益をもたらし、オオタニはア・リーグ新人王を獲得した」と評価した。

 その他ではナショナルズのストラスバーグやハーパー(現フィリーズ)、オリオールズのマチャド(現パドレス)、ドジャースのプイグ(現レッズ)、カブスのブライアント、ブレーブスアクーニャJr.が取り上げられている。MLB公式サイトがトップ記事で報じるなど話題のゲレーロJr.。どのようなデビューを飾るのか、ファンの瞬間を待っている。(Full-Count編集部)

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