長崎原爆の日「平和への誓い」 候補者6人に絞る

代表者の選定に当たった審査会の委員ら=長崎市役所

 長崎市は26日、長崎原爆の日(8月9日)の平和祈念式典で「平和への誓い」を読み上げる代表者を選ぶ審査会を開き、応募者14人から候補者を6人に絞った。5月下旬に次回審査会を開き代表者を決める。
 応募したのは73~85歳の男性10人と女性4人。住所は長崎市内3人、同市を除く県内2人、県外9人。審査では書類を基に被爆体験や平和への思い、活動実績を確認し、6人(同市内2人、同市を除く県内1人、県外3人)に絞った。次回審査では各5分程度のスピーチ映像も確認する。
 審査会は被爆者や有識者ら委員5人で構成。会長を務める長崎平和推進協会の舩山忠弘副理事長は「応募者全員の被爆体験などに目を通し、誰が代表者になってもおかしくないと感じた。各委員の意見をできるだけ集約していきたい」と述べた。
 平和への誓いを読む代表者は従来、被爆者5団体に選定を委ねていたが、2017年度から門戸を広げ、公募を始めた。昨年からは被爆者健康手帳を持たない「被爆体験者」にも応募対象を広げた。

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