いいね!レトロな雰囲気

上山、日帰り温泉・カフェ「名人の湯」

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木村秀泰さんがオープンさせた「源泉かけ流し名人の湯」。湯町温泉街の新スポットとして人気を集めている=上山市

 上山市の上山城近くにある温泉街・湯町地区に、今年2月にオープンした日帰り温泉とカフェ「源泉かけ流し名人の湯」が注目を集めている。築90年の旧旅館を、昔ながらの趣を感じさせる雰囲気に改装、市民や観光客が集う新たな交流スポットとして定着している。

 手掛けたのは、市内で展開するクアオルト健康ウオーキングでガイド役を担う特定非営利活動法人蔵王テラポイト協会理事長の木村秀泰さん(72)。1929(昭和4)年築の閉館した旅館「村上屋」を89(平成元)年に購入し、個人で温泉を楽しみ、フロアの一部を上山囲碁クラブと日本将棋連盟上山支部に貸し出していた。その中で、市中心部で多くの人が温泉と食事を楽しめる場所を作ろうと改装を決めた。

 外観は城下町の街並みに合うように、黒板張りにした。カフェは歴史を刻んだ柱や梁を塗装してそのまま活用するなど、古さと新しさが共存する空間を作り上げた。テーブル席と和室があり、パスタやそば、コーヒーなどの軽食が楽しめる。男女別の温泉は4~6人ほどが同時に入浴できる広さになった。上山囲碁クラブと日本将棋連盟上山支部はそのまま入居し、会員以外でも対局を楽しめるという。

 改装には市の景観形成支援事業ファサード(外観)改修補助金を活用。上山城周辺の建物を城下町、温泉町、宿場町としての顔を持つ上山の景観にマッチした外観に整える取り組みを支援するもので、市建設課は「昔のように活気ある湯町の再生の拠点になれば」と期待する。

 今年2月末のオープン以来、訪れた観光客が写真共有アプリのインスタグラムにアップするなど注目を集めている。木村さんは「多くの市民や観光客、さらに囲碁や将棋を楽しむ高齢者が集まり、交流でき、親しまれる場所にしていきたい」と話している。営業時間は温泉が午前10時~午後7時で入浴料300円。カフェは午前10時~午後6時。不定休。問い合わせは023(673)1832。