2019年のゴールデンウィークがいよいよスタートした。
皇位継承や新元号施行などもあり、10連休となる人も多い今年のGW。
そこで、GW中に行われるサッカーの試合の中から厳選し、「これは絶対に見逃せない!」というカードを5つピックアップしてみた(※試合開始時間はすべて日本時間)。
ヴィッセル神戸vs川崎フロンターレ
明治安田生命J1リーグ 第9節
4月28日(日)14:00~
まずは日本のJリーグから、ともにポゼッション・スタイルがチームの要となっている神戸と川崎。
神戸はフアン・マヌエル・リージョ監督が4月17日にまさかの退任。復帰した吉田孝行監督のもとで再び上位進出を目指すことになった。
初戦となった20日の浦和レッズ戦は0-1の敗戦に終わったが、キム・スンギュのスタメン復帰などにより守備の安定感をひとまず取り戻している。
とはいえ、24日に行われたYBCルヴァンカップでもセレッソ大阪に0-1で敗れており、これ以上の停滞は許されない。
監督交代後初ホームゲームの相手は、昨年ホームとアウェイで連敗を喫した王者・川崎フロンターレ。
ルーカス・ポドルスキの負傷欠場が見込まれる一方、アンドレス・イニエスタが新キャプテンに就任しチームは新たな空気に包まれることになりそうだ。
吉田監督がどのようなチームで試合に臨むのか気になるところ。復調傾向の川崎は、ブレイク中のFW知念慶に5試合連続ゴールが生まれるかに注目だ。
トッテナムvsアヤックス
UEFAチャンピオンズリーグ準決勝1stレグ
5月1日(水)4:00~
「令和」最初のビッグゲーム。準決勝を迎えるUEFAチャンピオンズリーグで、今大会躍進を続ける両チームが決勝進出をかけて相対することになった。
トッテナムは準々決勝、歴史に残る激闘の末に優勝候補のマンチェスター・シティを撃破。待望の新スタジアムも完成し、とにかく波に乗っている。
一方のアヤックスは今シーズン、名門復活を高らかに宣言。バイエルンと同居したグループを2位ながら無敗で突破すると、レアル・マドリー、ユヴェントスという“常勝軍団”を下して勝ち上がってきた。
注目の準決勝、トッテナムは怪我で今季絶望が噂されるハリー・ケインに加え、ソン・フンミンが累積警告により出場停止。ムサ・シソコも負傷中だが、左手骨折のデレ・アリが23日の試合に出場できたのは好材料といえる。
アヤックスのほうは大きな離脱がなく、さらに準決勝前の週末に開催予定だったエールディビジ全試合をオランダサッカー協会が延期。強力なバックアップを得て、24年ぶり5度目の欧州制覇を目指す。
バルセロナvsリヴァプール
UEFAチャンピオンズリーグ準決勝1stレグ
5月2日(木)4:00~
いわずと知れた欧州の名門同士の一戦。世界的にも人気の高い両チームの対戦は「事実上の決勝戦」の呼び声も高い。
バルセロナは意外にも4年ぶりのベスト4進出。エルネスト・バルベルデ体制2年目のチームは完成度を高めており、最近6試合でわずか1失点と隙が見えない。
対するリヴァプールは、1月12日のブライトン戦からなんと負けなし。ここ10試合は全勝とリーグとCLの二冠に向けて前進中だが、プレミアの優勝争いが熾烈だけに疲労が懸念される。
そんな両チームの対戦。見どころの一つは古巣対決。バルセロナには元リヴァプールのルイス・スアレスとフィリペ・コウチーニョが在籍している。
アンフィールドで行われる2ndレグでは大きなプレッシャーをかけられることが予想されるだけに、1stレグで良い流れを掴んでおきたいところだ。
フランクフルトvsチェルシー
UEFAヨーロッパリーグ準決勝1stレグ
5月3日(金)4:00~
昨年のロシアワールドカップを最後に日本代表から退いた長谷部誠。多くの人が寂しい思いをしたに違いないが、現在の彼のプレーはそれが正しい道であったことを示している。
クラブは昨年、30年ぶりにDFBポカール(ドイツカップ)を制覇。オーストリア人のアディ・ヒュッター監督を迎えた今シーズンはさらなる飛躍を遂げ、リーグで現在4位、そしてUEFAヨーロッパリーグでは準決勝へ進出した。
長谷部は文字通り“核”として最終ラインからチームを支えており、その評価はブンデスリーガ全体でもトップクラス。今のフランクフルトは「長谷部のチーム」といっても過言ではない。
準決勝で対戦するチェルシーはプレミアリーグ上位の強豪だが、ともに国内でのCL出場権争いが混戦であり、EL一本に絞れない状況は同じだ。
1stレグはフランクフルトのホーム、コメルツバンク・アレーナ(ヴァルトシュタディオン)で開催。スタジアムを包む熱気、そして長谷部を中心としたフランクフルトの戦いぶりをぜひライブで体感してほしい。
ガラタサライvsベシクタシュ
トルコ・スュペル・リグ 第31節
5月6日(月)1:00~
そして連休最終日を迎える5日夜、日本時間6日の1時からは、熱狂渦巻くイスタンブールのダービーマッチ、ガラタサライ対ベシクタシュが行われる。
この2チームにフェネルバフチェを加えた“3強”は元々強烈なライバル関係があるのだが、今シーズンは両チームとも優勝争いに絡んでおり、まさに絶対に負けられない戦い。
しかも今回は、長友佑都と香川真司がそれぞれのチームに所属していることから、日本での注目度は過去最高だろう。
二人の日本代表を除いても、特にベシクタシュではリカルド・クアレズマ、アデム・リャイッチ、ロリス・カリウスなど過去にビッグクラブでもプレーした選手たちが活躍中。ほかにも“クセのある”実力者が揃っている。
スュペル・リグを見たことがないという人は、ちょっと身近な対戦となるこの機会にぜひ「トルコのサッカー」を味わってほしい。