ゲレーロJr.のメジャーデビュー戦は劇的な結末に

【アスレチックス2-4xブルージェイズ】@ロジャース・センター

球界最高の有望株、ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)のメジャーデビュー戦となった一戦は、劇的な結末を迎えた。3回までに2点を先行し、先発のマーカス・ストローマンが7回1安打無失点の快投を見せ、試合を優位に進めたブルージェイズだったが、8回表に2番手のジョー・ビアジーニがロビー・グロスマンに2号同点2ランを被弾。試合は振り出しに戻された。しかし、ブルージェイズは9回裏先頭のゲレーロJr.がメジャー初安打となる一塁線を破る二塁打を放ってチャンスを作り、二死三塁からブランドン・ドルーリーがセンター右へ飛び込む3号サヨナラ2ラン。トップ・プロスペクトのデビュー戦は劇的な幕切れとなった。

注目のゲレーロJr.が「5番・三塁」で先発出場。2回裏の先頭打者として回ってきたメジャー初打席はファーストゴロ、4回裏の先頭打者として迎えた第2打席は左翼チャド・ピンダーの好守に阻まれるレフトフライ、6回裏二死走者なしで迎えた第3打席はライトフライに倒れたものの、9回裏の先頭打者として迎えた第4打席で外角のボール気味の球を逆方向へ弾き返し、メジャー初安打となる二塁打を放った。三塁手としての2度の守備機会も無難にこなし、全米の注目を集めたデビュー戦は無事に終了。「毎打席集中して自分の仕事をこなそうと努めた」とゲレーロJr.は自身のデビュー戦を振り返り、チャーリー・モントーヨ監督は「私が彼以上にナーバスになってしまった。彼はリラックスして試合を楽しんでいたよ」と有望株に合格点を与えた。

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