オランダの食 遊び満喫 出島でオラニエフェス

オランダ人留学生に教わりながら「シューレン」に挑戦する来場者=長崎市、国指定史跡「出島和蘭商館跡」

 日本とオランダの食や文化を楽しむ出島和蘭祭(オラニエフェスティバル)が、長崎市出島町の国指定史跡「出島和蘭商館跡」で開催。江戸時代に商館員が食べていたスープや、イノシシとシカ肉のソーセージを再現した料理が無料で振る舞われ、人気を集めている。29日まで。
 オラニエはオランダ語でオレンジ色のことで、同国のシンボルカラー。NPO法人「長崎の食文化を推進する会」などでつくる実行委が、オランダ国王の誕生日(27日)から日本の祝日の29日までの3日間、両国の交流を深めようと2011年から毎年開いている。
 28日はオランダの伝統的な遊びを体験するイベントも開催。四つの枠を目がけて木製の円盤を滑らせる「シューレン」などがあり、来場者は長崎大のオランダ人留学生らにこつを教わりながら楽しんでいた。
 ゴルフの起源ともいわれる「コルフ」を体験した佐賀県唐津市の山口陽斗君(8)は「難しかったけど、楽しかった」と話した。29日は江戸時代の出島であった出来事を題材にした現代劇の上演などがある。無料で料理の振る舞いもあり、スープは正午、ソーセージは午後2時から、それぞれ先着100人限定。出島への入場料が必要。

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