28日に行われた英2部フットボールリーグ・チャンピオンシップ第45節、リーズ対アストンヴィラの試合である事件が起きた。
チャンピオンシップも今節を含めて残り2戦。
昇格を争うライバル同士、3位につけるリーズユナイテッドと5位につけるアストンヴィラの上位対決が28日に行われた。
両チーム一進一退の攻防を見せる中、試合は迎えた72分に意外な形でホームチームが得点をあげる。
アストンヴィラFWコジアが相手との接触で負傷し、ヴィラの選手達はボールを外へと出すように要求するが、プレーは続行。リーズFWタイラー・ロバーツのスルーパスに抜け出したマテウス・クリヒがカットインからゴールネットへと突き刺した。
これには当然ヴィラの選手達が大激怒。ゴールが決まった瞬間、ヴィラMFコナー・フリハンがクリヒの胸倉をつかみ怒り狂っているのが分かる。
なおこのもみ合いの中でヴィラFWエルガジが一発レッドで退場。アウェイチームは残り時間を数的不利の状況で戦わざる負えなくなってしまった。
がしかし…
リーズ指揮官が見せた「フェアプレー精神」
言ってしまえば「フェアプレー精神」を欠いた得点で先制をしたホームチーム。相手チームには退場者も出た中で1点リードというこれ以上にない展開だったはずだ。
がしかしリーズユナイテッドの指揮官ビエルサが一つの行動を起こしたことでまた試合の展開が変わる。
というのもリーズの得点が認められた後、ビエルサは選手にヴィラに得点をさせるよう要求したのだ。
リーズDFポントゥス・ヤンソンはただ一人納得がいかない様子を見せ、エランド・ロードに集まったファンからはブーイングも飛ぶ中、アウェイチームが同点に追いついた。
なお試合は1-1のドローで決着。2位シェフィールド・ユナイテッドがこの結果来シーズンのプレミアリーグ昇格を決めている。