【NY〜フィラデルフィア往復20ドル】グルメな街フィリーへ日帰り一人旅

季節が良くなって、どこかへ行きたいと旅心が誘われますね。遠くでなくて良いから、小旅行でも。ニューヨークから2時間ほどで行けるのに、なかなか行けなかったフィラデルフィアに、思いつきで日帰り一人旅を決めました。

格安のメガバスで、フィラデルフィア日帰り旅

ニューヨークからフィラデルフィアまでは、電車や車で2時間ほどの距離。アメリカ合衆国誕生の地で、自由の鐘や歴史のある街並み、映画ロッキーの階段、フィラデルフィア美術館、建築が素晴らしいペンシルバニア大学など見所がいっぱい。

しかしながら、筆者は食べられないものにはあまり興味がありません(笑)。筆者の目的は、リーディング・ターミナル・マーケット(Reading Terminal Market)なのです。旅先では市場やスーパーマーケットを覗くのが大好き。日本の京都であれば錦市場、大阪なら黒門市場、函館なら自由市場と旅先の市場はマスト。フィラデルフィアは何回か訪れていますが、リーディング・ターミナル・マーケット(Reading Terminal Market)が大好き過ぎて、毎日でも行きたいほど。

メガバス(格安の長距離バス)はアムトラック(電車)や飛行機に比べ、圧倒的に格安なので、アメリカでは人気の交通手段。2日前にチケットを探して、片道最安値9ドルでした。1週間前なら片道5ドルほど。筆者は2日後の日付のチケット往復18ドル(+手数料2.5ドル)をインターネットで予約。平日出発を選んだのでお安いですが、やはり週末は値段が高くなります。アムトラックなど電車だと片道$50-$200ほどしますので、メガバスを利用すれば気軽に旅行できるのです。学生やバックパッカーをはじめ、広い年代に人気ですよ。メガバスと同じような格安バスで、ボルトバス(Bolt Bus)もあります。

メガバスに乗る時は、予約の画面を携帯で見せるなり、プリントアウトしたものを見せるかします。

メガバス Mega Bus

website: https://us.megabus.com

メガバス ニューヨーク 乗り場

34th St b/t 11th Ave and 12th Ave

ワシントン、フィラデルフィア、ボストンなど行き先の札が立っているところで、待ちます。川沿いエリアで吹きっ晒しのため、防寒要。

メガバス フィラデルフィア 乗降口(バス停)

Market St & 6th St

注:30th St Stationにもあり、到着場所は2箇所。今回筆者が乗り降りしたのは、Market St & 6th Stではじめの到着地点。地味目に青いバスストップが立っています。

フィラデルフィアの最も古いバーで腹ごしらえ

予定時間通り、2時間ほどで到着。筆者は最初の到着地点(Market St & 6th St)で降ります。「自由の鐘」や歴史地区がすぐ近くなので、見学したい方もこちらで降りましょう。筆者はもう過去に見たので、サッサと目的地に向かいます。

創業1860年のアイリッシュ・パブ

創業1860年のフィラデルフィアの最も古いバー、McGillin’s Olde Ale House。市庁舎方向に向かって、メガバスの降り場から徒歩15分ほど。地下鉄でも行けますが、2時間バスに乗ったので足慣らしに歩きます。フィラデルフィアに来ると、ここを訪れるのが定番。ちょっと奥まった場所に店がありますが、昼間であれば女性ひとりでも問題なし。平日なので、すぐにテーブルに案内してもらえます。久しぶりのお休みなので、昼酒行きます!

聖パトリック・デイのグリーンビア

筆者が行ったのは、聖パトリック・デイ(St. Patrick's Day 3月17日)の数日前だったので、グリーンビアをオーダー。緑のビールははじめて!味はフツーのバドライト、なーんだ(笑)。

これを食べなきゃ、フィリー・チーズステーキ

フィラデルフィアの名物は、フィリー・チーズステーキ。フィリー・チーズステーキとは、長いロールパンに、炒めた薄切りの牛肉をはさみ、チーズをたっぷりかけたサンドイッチのこと。ビールにサンドイッチで幸せ。携帯で写真を撮って連れ合いに送ったら、「到着して、いきなりビール?」と突っ込まれました(笑)。

好ましい良心的価格

レシートを見てビックリ。ニューヨークじゃありえない値段。

グラスビールが2.96ドルに、フィリー・チーズステーキが7.79ドル。フィリー・チーズステーキは名物B級グルメのため、立ち食いであっても10ドル以上するのです。フィラデルフィアでも、ここは破格のお安さ。チップを含めても15ドル以下。オススメですよ。

McGillin’s Olde Ale House

住所:1310 DRURY STREET, PHILADELPHIA, PA 19107

営業時間:DAILY 11 A.M. - 2 A.M.

website: https://mcgillins.com

お気に入りのリーディング・ターミナル・マーケット Reading Terminal Market

腹ごしらえも充分なところで、目的地リーディング・ターミナル・マーケット(Reading Terminal Market)へ向かいます。飲食したMcGillin’s Olde Ale Houseから、徒歩7分ほど。ターミナルと名前につくように、昔使われていた駅の跡地を再利用しています。広いマーケットには、アーミッシュの作ったチーズやバター、パン、ケーキや、全米ベストデザート20に選ばれたドーナッツ屋さんなど、美味しいものがぎっしり詰まっています。ついに再上陸!夢に見るほど、行きたい場所だったのでワクワク。

ニューヨークにはチェルシー・マーケット(Chelsea Market)やイータリー(Eataly)がありますが、観光客向けに価格設定が高く、地元住民の台所ではありません。でも、フィラデルフィアのリーディング・ターミナル・マーケットは値段も手頃な、地元住民の台所。こういうマーケットが好きですね。

リーディング・ターミナル・マーケット Reading Terminal Market

住所:51 N 12th St, Philadelphia, PA 19107

営業時間:Monday – Sunday from 8 am to 6 pm.

website: https://readingterminalmarket.org

お好きなものを選んで、ランチも可能

筆者は既に腹ごしらえもを済ませてしまいましたが、リーディング・ターミナル・マーケットで好みのものを選んでイートインスペースで食べることも出来ますよ。美味しそうなお惣菜やサラダを指差して買うのも、楽しいものです。

サンドイッチは出来ているものから、その場で作ってくれるものまで色々ありますよ。アメリカ人はサンドイッチが大好きなのです。

BY GEORGE! PIZZA, PASTA & CHEESESTEAKS

営業時間:Monday–Saturday 8am to 6pm

website: https://readingterminalmarket.org/merchant/by-george-pizza-pasta-cheesesteaks/

あちらこちらの店で、美味しい誘惑がいっぱい。

METROPOLITAN BAKERY

営業時間:Monday–Sunday 8am to 6pm

website: https://readingterminalmarket.org/merchant/metropolitan-bakery-2/

中央にイートインスペースあり

マーケットの中央には、イートインスペースがありますので、購入したものをその場でいただくことが出来ます。混んでいますが回転は速いので、座れますよ。

スマートフォンの充電も出来ます

電源を見つけたので、携帯電話を充電。

米国の「ベストデザート20」に選ばれたドーナッツ

全米ベストデザート20にドーナッツ・ショップへ行きましょう。

その場で作っているので、作りたてが買えますよ。

価格は小刻みに上げていますが、それでもこのお安さ。6個で6.5ドル、1ダース12個で11.99ドル。どっしりズッシリなドーナッツが、1個1ドルです。平日の昼間なのに行列が出来ていました。

いかにもアメリカ的なドーナッツが並んでいます。

アメリカなセンス、てんこ盛り。

ソルトキャラメル、クリームこってり。いずれも甘そうに見えますが、期待通り甘いです。連れ合いはここのドーナッツを食べたら、甘すぎるため血圧が上がって、ドキドキしたそうです(ゴメンなさい)。

どのドーナッツにしようか、順番が来るまでに決めなきゃとドキドキ。売り子のお姉さんは客さばきに慣れており、客が「アレとコレと〜」と悩みながら選んでいると、「はい、あなたは12個だから、あと3個ね」などとテンポ良く売っていきます。

メープル・ベーコンのドーナッツ。メープルクリームのドーナッツにベーコン・ビッツが載ってます。購入してみましたが、甘しょっぱいドーナッツ。たっぷりクリームにベーコンで、カロリーは無限大(苦笑)。

購入したのは、モカ・クリーム、キャラメル・アップル、ソルト・キャラメル、オレオ・クリーム、メープル・ベーコン、アップル・フリッターの6個。箱に入れてくれて、ずっしり重い。お土産に買う方は、最後にどうぞ。クリームがこってりなものは溶けるので、夏季はお土産には向きません。買ってすぐ食べるのが得策。

BEILER'S DONUTS

営業時間:Monday-Saturday 8am to 6pm

website: https://readingterminalmarket.org/merchant/beilers-donuts-and-salads-2/

お土産に買いたい キャンディー・ショップ

筆者の大好きな駄菓子屋さん的、キャンディーショップ。キャンディー、チョコレート、ナッツなど、つまみたくなるお菓子が棚にぎっしりと並んでいます。

筆者の好きなのは、チョコレートがけのお菓子。価格もお手頃で、お土産にピッタリですよ。

大好きなチョコレート・プレッツェルとピーナッツバター・プレッツェルの2種類を買いました。

SWEET AS FUDGE CANDY SHOPPE

営業時間:Monday–Tuesday 8am to 3:30pm, Wednesday-Saturday 8am to 6pm

website: https://readingterminalmarket.org/merchant/sweet-as-fudge-candy-shoppe/

人生で一番美味しかったベーコン

筆者はリーディング・ターミナル・マーケットの買い物用に空のデイパックを背負っていきましたが、パンを2種類買い、パウンドケーキを買い、お菓子を買い、お惣菜を買ってすでに満杯状態。手にはドーナッツの箱で、もうこれ以上持ちきれない状態でしたが、美味しそうなベーコンが目にとまりました。

肉質が良い、厚切りのベーコン。試しに写真の2種類を買ってみたところ、今回のフィラデルフィアのメガヒット。肉の甘みが感じられて、ベーコンのスモーク加減も良し、ケイジャンのスパイシーさも食欲を誘います。この次はもっと買って、冷凍保存しようと思うほど。

ホースラディッシュ(わさび)のスモークチェダーチーズも美味。しかも良心価格。このお店、リピ決定。

HATVILLE DELI

営業時間:Monday–Wednesday 8am to 3pm、Thursday-Saturday 8am to 5pm (deli counter open 8am-6pm Monday-Friday)

website: https://readingterminalmarket.org/merchant/hatville-deli/

覚えておきたい綺麗なトイレ メガバス バス停近く

最後まで読んでくれた人に、とっておき情報(?)を。日本と異なり治安ゆえ公衆トイレが極端に少ないアメリカでは、トイレの確保は必須。メガバスを降りてから綺麗なトイレはあるかしらと車内で検索しておりました。

そこで見つけたのが、メガバスの最初の到着地点から徒歩1分のインデペンデンス・ビジターセンター(Independence visitor center)。「特筆すべき事項は、タダで使えるトイレ」と書いてあり、やったこれだ!と思いました。

入り口を入ってすぐ近くにある、分かりやすい場所のトイレは好感度大。トイレの場所が分からなくて、イライラすることがありません(あなたも経験ありますよね?)。観光客の気持ちを察してくれるかのよう。しかも、日本レベルで綺麗!広い!個室がいっぱい!良いことづくめのフィラデルフィアのオススメトイレです。筆者はメガバス降車後と乗車前に2度利用しました。車内にもトイレはありますが、メガバス利用のあなたは覚えておきましょう。もちろん、メガバス利用しなくても、フィラデルフィア観光の際に。「自由の鐘」のすぐ近くです。

インデペンデンス・ビジターセンター Independence visitor center

住所:599 Market St, Philadelphia, PA 19106

営業時間:Open Daily 8:30 a.m. - 6 p.m.

Website :https://www.phlvisitorcenter.com

交通費20ドルの日帰り旅

今回の日帰り旅は、2日前に思い立ってメガバスを予約して、ニューヨーク〜フィラデルフィア往復で約20ドル(チケット往復18ドル+手数料2.5ドル。時間帯は限られる)。フィラデルフィアでは、Market St & 6th St(ひとつめの終着点)で降りて、リーディング・ターミナル・マーケット(Reading Terminal Market)、McGillin’s Olde Ale Houseは徒歩圏内なので、交通費は使いませんでした。この次は、1週間前に予約をして往復10ドル(片道5ドル 月、火曜日出発が狙い目)で行きたいなと思っております。

ニューヨークから2時間で、美味しいもの満載のグルメな街フィラデルフィアへ行けます。今回の筆者が巡ったコースであれば、3時間もあれば十分。目的場所も近く、移動のロス時間がありません。この次はここでハムを買おう、ここのローストポークサンドイッチも美味しいらしいとの情報を仕入れ、またデイパックを背負って行かなきゃと思うのでした。もしあなたが美味しいもの大好き人間だったら、フィラデルフィアをオススメいたします。

[All photos by Sara Aoyama]

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