5回表6得点でコービン攻略 カージナルス逆転勝利

【カージナルス6-3ナショナルズ】@ナショナルズ・パーク

カージナルスは3点ビハインドの5回表に打者10人の猛攻で一挙6得点。ナショナルズを相手に6対3で逆転勝利を収めた。ナショナルズ先発のパトリック・コービンの前に4回まで無得点に抑えられていたものの、5回表一死からハリソン・ベイダーが反撃開始の狼煙となる3号ソロ。その後、二死満塁のチャンスを迎え、コービンの暴投、マーセル・オズーナの2点タイムリー、ホゼ・マルティネスのタイムリー二塁打、ヤディアー・モリーナのタイムリーで一挙6得点のビッグイニングとなった。カージナルス先発のマイケル・ワカは故障者リストからの復帰初戦で5回3失点と試合を作り、今季2勝目。コービンは勝利投手の権利を目前とした5回表に崩れ、今季初黒星を喫した。

逆転勝利を収めたカージナルスのなかで、特に輝いたのがベイダーだった。故障離脱をきっかけに、定位置を失ってしまったベイダーだが、この試合では「8番・中堅」で先発出場。好投を続けていたコービンから5回表に3号ソロを放ってビッグイニングの口火を切り、6回表には死球、8回表にもバント安打で出塁して打撃面では3打数2安打1打点、3出塁の活躍を見せた。また、最大の長所である守備面では、7回裏先頭のヤン・ゴームスが放ったヒット性の打球を見事にダイビングキャッチ。ワカをリリーフして2イニング目に突入したジオバニー・ガジェゴスを助け、チームの勝利に貢献した。攻守にハッスルしたベイダーのように、誰が出場しても勝利に貢献できる選手層の厚さが、今のカージナルスの強さを支えている。

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