JLOC 2019スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

SUPER GT Rd.1
Okayama International Circuit RACE REPORT

TEAM JLOC
88号車マネパ ランボルギーニ GT3 小暮卓史/元嶋佑弥
87号車T-DASH ランボルギーニ GT3 高橋翼/アンドレ・クート

公式予選

日付:2019年4月13日(土)
天候:晴のち曇
予選結果:88号車14位、87号車20位
観客動員数:1万1000人

2019年シーズン初戦。2台ともトラブルなくスタート。88号車はQ1突破

 待ちに待った2019年シーズン、岡山国際サーキットの土曜日は晴れからスタート。
公式練習もトラブルなく予選に期待が出来る滑り出しに。予選は2グループでのフォーマットにて実施、88号車はQ1突破でQ2を14位。87号車は僅かな差でQ1突破を逃し20位となった。決勝日は天候が不安定なことが予測される為、戦略面でも2台参戦のメリットを生かしたレースを目指す。

88号車エンジニア Masafumi Katsumataコメント
「Q1は元嶋選手が担当、1分26秒063でQ1突破。Q2は小暮選手が担当、ランボに乗り始めて、まだ慣れていないのに1分26.156のタイムでポテンシャルの高さを証明した。結果は14位だったが、我々の今年は決勝がターゲットなので、まずまずのスタートとなった」

88号車 Takashi Kogureコメント
「予選時のマシンバランスは悪くはなかった。しかし大きなミスはなかったものの、自身として満足いくアタックとはならなかった。今後はよりマシンの理解度を増やすべく、セッティング、ドライビングをさらに調整していこうと思う。また今回は多くを学べたので、次回以降が楽しみだ」

88号車 Yuya Motojimaコメント
「フリープラクティスからマシンとタイヤのマッチングが良く、予選でタイムを出す自信があった。翌日の天候が読めないので、まずは目の前の予選に集中した。
予選では今回ヨコハマゴムさんに準備してもらったタイヤと、マシンのバランスが良く、Q1を突破できた」

87号車エンジニア Seiji Hiraiコメント
「公式練習は予選へ向けてタイヤの選択をメインに作業を行う。明日の天気をどの様に読むか悩んだが、一発のタイムは多少劣るがコンスタント性に長けたタイヤを選択。Q1はクート選手が担当。ベストに近いアタックを決めてくれたが、4/100秒差でQ1落ちとなってしまった」

87号車 Tsubasa Takahashiコメント
「前々回の岡山公式テストからマシンバランスは非常に良く手応えがあった。僕達は翌日の決勝を見越して硬いタイヤを選択し予選に挑んだが、一歩届かずQ1敗退となった」

87号車 Andre Coutoコメント
「2グループで実施された予選。8位Q1通過に百分の数秒遅れの10位となった。良いタイムではあったがこれもレース。明日の天候は雨予想で予想がつかないがベストを尽くしたい」

決勝レース

日付:2019年4月14日(日)
天候:雨
決勝結果:88号車10位、87号車16位
観客動員数:2万8400人

波乱のレースも88号車が昨年に続き初戦ポイント獲得

 朝から不安定な天気な決勝日。午後になると雨量も頻度も増してくる展開に。難しいコンディションでのスタートは、SCや赤旗が頻発する荒れた展開に。天候が悪化するなかで、最終的にレース半ばにて終了となった。レギュレーションにより付与ポイントが半分となるも88号車は昨年に続き10位入賞となり、貴重なポイントを獲得した。

88号車エンジニア Masafumi Katsumataコメント
「スタートドライバーは小暮選手が担当。決勝は雨の為、SCスタートで幕開け。
リスタート後すぐにSC導入、次のリスタートで又すぐ赤旗中断、SC先導でリスタートしすぐに赤旗でレース終了となった。結果は10位で0.5ポイント獲得。今年も開幕からポイントが獲得でき、シーズンをスタートできて良かった。次は得意なロングディスタンスレースなので今回の不完全燃焼分をRd2に回したい」

88号車 Takashi Kogureコメント
「決勝は強い雨コンディションで、かなり神経を使った。視界不良とタイヤ温まりの問題はありましたが、ウエットコンデションにおいて良いパフォーマンスを感じてたので、今後の展開には期待していた。しかしレースはSCと赤旗でかなり荒れることに」

「途中で他車との接触によりヒヤリとしましたが、なんとかコース上にはとどまることができ、レースを続けた。その後はさらに雨が強くなり結局レースは中止に。個人的には不完全燃焼なレースだったが、結果としてポイントを獲れたことは良かった」

88号車 Yuya Motojimaコメント
「決勝は生憎の雨だったが、テストからウエットコンディションでの調子が良いので、ポジティブに迎えることができた。レースは残念ながら中断となってしまったが、小暮選手の強いレースのおかげで貴重なポイントを獲得できた。ランボルギーニは長いレースに強いので、次戦の富士が楽しみだ」

87号車エンジニア Seiji Hiraiコメント
「ウォーミングアップ走行:フルタンクでの確認を行う。決勝レースはコンディションが読めないなか、追い上げを考えて天候の回復方向にシフトしたセットアップでスタートするも、天候の回復もなくようやくタイヤが温まってきたところでSCやレッドフラッグと、タイヤを発動させることがまったくできないまま2度目のレッドフラッグでレースが終了となってしまった。エンジニア陣の判断によりドライバーには厳しいレースになってしまったことを反省し、次からのレースに生かしたい」

87号車 Tsubasa Takahashiコメント
「決勝のスタートドライバーはアンドレ選手が担当。予選と同様にレインコンディションでも硬いタイヤを選択して決勝に挑んだが、それが裏目に出てしまい思うようなポテンシャルが出せないままレース中断となった。僕個人としても決勝に乗れず不完全燃焼なので、次戦の富士大会ではもっと上位で争えるように準備していきたいと思う」

87号車 Andre Coutoコメント
「厳しいコンディションで大きなアクシデントと2回のレッドフラッグでレースは終了となった。今回は戦略がマッチせずにタイヤに熱が入らない難しいレースだった」

2019年シーズン、JLOCに加入した小暮卓史

監督コメント
「期待と不安でいよいよスーパーGT開幕戦がはじまりました。新しくチーム入りしたドライバー、メカニック、とともに新しいチームJLOCをお見せしよう! 朝礼から全員が引き締まった表情をしています」

「88号車は予選は想定の範囲内、決勝は最悪のコンディションの中10位入賞でした。87号車は予選は少し残念! データ上はQ1は通過できています、決勝は16位でした」

「両車の仕上がりは土曜日の午前中は申し分ない状態、前年のタイムと比較しても両車共に超えている。前年から明らかに速く走れていました。予選はとても速い小暮選手、クート選手といえども、あまりにも走行時間が足りない! 必ず彼等は早晩実力発揮となると思います」

「決勝は、残念ながらヘビーウエット! 88号車は軟らかめのレイン。87号車はワンランク硬めのレイン。チームとして戦略失敗! しかし、もっとも軟らかいレインタイヤをチョイスしていても、恐らくタイムは出なかったと思います。改めて路面温度、路面雨量、スターティングポジション、今回のレースデータを分析、解析、蓄積して、今後のレースに活かしてまいります!」

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