お互いを知ったきっかけ
——お互いを知ったきっかけは何だったんですか?
majiko:大まかに言うと、ニコニコ動画ですよね?
コヤマヒデカズ(以下コヤマ):最初はそうだったかもしれない。
majiko:最初はニコニコ動画で、コヤマしゃんが『ボカロP』で私が『歌い手』っていう立ち位置で、私はコヤマしゃんを『ナノウ』って名前で知ってました。
コヤマ:僕はニコニコ動画で他の曲を上げ始めた時から、同じようにボカロを上げてた人や、当時ニコニコで動画上げてた人って、会ったことはなくても名前を聞く人が多くて。『歌ってみた』の人とかもそうで、majikoさんも直接の面識はなかったけど、名前だけはずっと知っていたというのが多分最初でした。お互い動画で知ったという感じですね。
——お互いを知った曲は何ですか?
majiko:『文学少年の憂鬱』です。
コヤマ:僕は『心做し』です。
majiko:(笑) ありがとうございます、光栄です。
——去年のLOFT HEAVENでの公演(2018年12月20日開催の<新宿LOFT presents『なんてことない平日でも 誰かにとっては特別な日 vol.1』>)が初対面だったと思うのですが、その時の印象はどうでしたか?
majiko:感動でした(笑)。自分の曲を、しかも自分が凄く好きな曲の『ノクチルカの夜』を歌って下さって、それが凄く嬉しかったです。凄い思い出です! 一生忘れません(笑)。
一同:(笑)
コヤマ:実際ネットで活動している人とかって、会うまでどういう人か分からないところがあるじゃないですか。ボカロPの人でもイメージ通りだった人もいれば、全然違ってビックリした人も結構色々いたんですけど…。majikoさんは、初めてお会いした時から凄くアーティストらしい人だなとずっと思っていて、コラボ曲(『僕ラノ承認戦争 feat.majiko』) のMVが上がった時にTwitterか何かで書いたような気がするんですけど、音楽が始まって歌を歌い始めると"majiko"という存在になるというか、そんな感じがして凄く良いなあと思いました。
majiko:でもコヤマしゃんもガラッと変わりますもんね。
コヤマ:(笑) そうかな。
majiko:ライブと話してるのが全然違くてキュンってしました(笑)。
一同:(笑)
『僕ラノ承認戦争』について
——今話にも挙がった『僕ラノ承認戦争 feat.majiko』ですが、曲を作るきっかけやコンセプトはありますか?
コヤマ:今回は、バンドでコラボしたEPを出そうという話をしていて、中田裕二さんが決まって、majikoさんもやって頂けることになって、まねきケチャさんも決まって。誰とやるかが決まってからそれぞれに対してこの人とやるならどういう曲がいいかなって考えていったんですね。他のコラボ曲と同時並行で考えていって、majikoさんとやるのを一番激しい感じの曲にしてみたらどうかなって最初になんとなく考え始めて。ゆっくりな曲もどうかなとか、いくつかパターンを考えてはいたんですけど、大体作ってみないと分からないところが自分の中では凄くあって、実際に表に出してみて、「いやこれは違うかもな」とかっていうのをいつも作り始めてから気付くことが多くて。色んなパターンを断片的にちょっとずつ作ってみたら、その中で一番ゴールが見えてたのがこの曲だったというか、この曲がもしかしたら一番良いのかなって思って、最後まで作ってみたらこうなったみたいな感じでした。
——レコーディングで実際お互い合わせてみてどうでしたか?
majiko:最初はコヤマしゃんが歌を録って下さってて、私が後日歌を録ったんですけどメッチャ緊張しましたね(笑)。窓の外にコヤマしゃんがいるっていう、「やべぇ! どうしよう!」って(笑)。
コヤマ:(笑)
majiko:でも負けないように歌いましたね。コヤマしゃんの歌力ってほんとに半端ないので、負けないように「ウワァ!」って(笑)。
コヤマ:僕は、逆に自分の歌ったパートをもう1回歌い直したくなったくらい凄く良かったなって。
majiko:ありがとうございます。
コヤマ:歌を録ってるのをブースの後ろで「全然問題ないな」って思いながら見てました。
majiko:あぁ、良かった…良かったぁ。
コヤマ:(笑) でも一緒にやっていて、コラボとはいえ当然自分達名義というか、CIVILIAN feat.の名前で出すわけなので、やっぱりボーカリストとして負けるわけにはいかないみたいなのもありつつ、お互い良い部分を出し合えたらいいなっていう風に思いながらやってたんですね。majikoさんの歌がないままで最初レコーディングをしてたんですけど、仮歌というか歌ってもらったデモはもう聴いてたんで、それをイメージしながらやってたんですけど、やっぱり実際に歌ってもらってmajikoさんの歌が入ってみたら、自分の歌った箇所とか「ここもう1回歌いたい」とかメチャクチャ出てきました。
——このコラボ曲での好きな歌詞とかありますか?
majiko:私はラスサビ前のあそこ…(「それでも僕らは今日もまた」)。
コヤマ:あっ、Dメロですかね。
majiko:はい。「あれは2回なんだな」って、凄い勉強になるなというか(笑)。
一同:(笑)
majiko:そういうことだけを言いたいんじゃないんですけど(笑)。でもあそこ凄く好きで。あと「ナイトプールとか如何わしいし」っていうのは、これ絶対耳に残るわって(笑)。
コヤマ:(笑) 一緒に曲を作る前からmajikoさんのアルバムとかを聴いてて、曲調だったりとか、僕らの方が多分よりロックバンドっぽいことをやってたりとかっていうお互い違う部分ももちろんあると思うんですけど、音楽の根本的なものだったりとか歌の中で言ってるものだったりとかっていうのは、そんなに遠くないなっていうのがあって。2番のサビとかmajikoさんが書いてきてくれたものを見た時に、それまで自分が書いてきた1番までの歌詞と全く違和感なく繋がってたというか、自分が思ってた以上に凄くしっくりきた感じがあって。多分一言くらいだったかもしれないです。2番の自分が歌う歌詞で1箇所だけ「ここだけちょっと変えていいですか?」っていうのがあったりはしたんですけど、ほとんど「このままで大丈夫です!」みたいな感じでした。
majiko:有難かったです。へへへ、嬉しい…。
——作詞は1番がコヤマさんで2番が2人で?
コヤマ:そうですね。2番は2人で相談しながら。
majiko:(コヤマさんに)助けてもらいつつ、助かりました…(笑)。
——先月(3月17日)のCIVILIANさんのツアーファイナルのワンマンで初めてmajikoさんのゲスト参加という形でお客さんに初披露した時はどうでしたか?
majiko:ライブを見てて「凄く熱いライブだな、カッコイイな」って思ってて。「お客さんとCIVILIANのテンションに負けないようにやんなきゃ! 絶対これは良いライブにしなければ!」って思って、楽しみつつ一生懸命やりました。お客さんの愛が凄いですね、みんな温かい顔だらけでしたよ。人徳ですよ(笑)。
一同:(笑)
コヤマ:この曲は、ツアーファイナル前の大阪と名古屋で、アンコールで自分が1人で歌うバージョンでやることはやったんですよ。キーとかも自分のキーにして。でも、そもそもAメロとか2人で歌うことを想定してたんで、「1人で歌うのってどこで息すればいいの?」っていう感じになって、全然ボロボロだったんですよ(笑)。でも「それでもいいや」って思ってファイナル前の2公演はそれでやってて、ファイナルの時にようやく完全な形で。この曲を作った時に僕ら側も想定してた完成系をやっと見せることが出来るということで、自分達も「楽器とか歌とかどれだけミスってもいいからやったれ!」って思いながらとにかく全力でやったという感じです。だから楽しかったなあって感じでした。
majiko:楽し過ぎて、私、最後倒れたじゃないですか? 左半身が全身痣だらけになっちゃってて、デッカイ痣が出来ちゃいました(笑)。
一同:(笑)
majiko:でも嬉しい痛みというか、「あの時の痛みだ」って、メンヘラみたいな(笑)。押して「あ〜」みたいな感じでやってましたね(笑)。
コヤマ:楽しかったなら良かったです(笑)。
——ずっと飛び跳ねてたなって印象があります(笑)。
majiko:超楽しくて。マイクが手から落ちちゃって、投げたみたいになっちゃって、「ああっ!」って。「じゃあもう倒れなきゃ!」みたいな感じで、ヤケクソでしたね(笑)。
一同:(笑)
2マンライブへの意気込み
——5月17日の2マンは、初めてのバンド編成での対バンですね。
majiko:タイトルが(笑)。
——お借りしました(笑)。意気込みなどありますか?
majiko:凄く光栄なのですが、メチャクチャ楽しみたいなっていう気持ちが一番あります。へへっ(笑)。その日も『僕ラノ承認戦争』をやるっていう…。やりますよね?(笑)
コヤマ:えっ!? もうタイトル的にやるのかなっていう…(笑)。
majiko:じゃあそこでも、咲きますわぁ(笑)。
一同:(笑)
——痣だけは気をつけて(笑)。
majiko:作りそう〜(笑)。
コヤマ:アコースティックでやった時も凄い楽しかったんですけど、バンドのライブが本来の姿というか通常の形態なので、本来やってる姿でもう1回出来るというのが、機会としても有難いなって思いますし、本当に楽しみです。ボーカリストとして負けないように精一杯やりたいなって思います。
・・・全文は後日webRooftopにて公開!