漫才、ピン芸を極めた霜降り明星の次なる目標はものまね! せいや「漫才よりは手軽にできるいい武器です」

漫才、ピン芸を極めた霜降り明星の次なる目標はものまね! せいや「漫才よりは手軽にできるいい武器です」

“平成”が終わり“令和”という新しい時代に突入した今、最も勢いに乗っているお笑い芸人といえば霜降り明星ですよね。そんなお二人が令和の初めに新たに挑むジャンルは“ものまね”。5月7日に放送される「ものまねグランプリ特別編 ものまねレジェンドが選ぶ 次世代ものまね芸人No.1決定戦」(日本テレビ系)で、明日のものまね界を背負って立つ人物として名乗りを上げます。

これまでに30回以上も行われてきた「ものまねグランプリ」ですが、今回は特別編として若手と言われる23組のものまね芸人によるトーナメントを開催します。関根勤さん、コロッケさん、神奈月さん、ホリさん、井森美幸さんたち“ものまねレジェンド”は審査員としてこの戦いを見守ることに。参戦するのは、アンガールズさん、古賀シュウさん、ジャガーズさん、チョコレートプラネットさん、Mr.シャチホコさん、横澤夏子さんといった実力者ぞろいですが、その中でお二人も独自のスタイルで臨みます。

昨年12月に「M-1グランプリ2018」で優勝して漫才師のトップに立ち、今年3月には粗品さんが「R-1ぐらんぷり2019」を制してピン芸人としての地位も確立しました。どちらも史上最年少での偉業です! まさに、新時代のお笑い界を引っ張っていくコンビとして期待できますね。そして、“ものまねチャンピオン”という新たな称号を目指す霜降り明星のお二人が本番に挑む直前に、その意気込みと新時代に向けた展望について伺いました!

──「ものまねグランプリ」への出演オファーを聞いてどのような気持ちになりましたか?

せいや「『やっと来たか』という感じです。漫才もすごく好きですが、ものまねも小さい頃から好きだったので。憧れを抱いていたコロッケさんに直接ネタを見ていただけるのが初めてなので、すごく楽しみです」

粗品「僕はものまねができなくて、せいやにやってもらうんです。僕の場合は、シンプルにほかの人のものまねが見られるっていうのが楽しみですね」

──今回はレジェンドが採点するということですが、その点についてはいかがでしょうか?

せいや「光栄です。僕らは漫才師なので、ものまねでずっとやってきた人には“ものまね力”では劣りますけど、漫才のボケとツッコミの力というのを審査員さんが重視してくれるなら、優勝も十分にあり得ると思います」

──参加するものまね芸人の中で気になる存在やライバルについて教えてください。

粗品「チョコレートプラネットさんですね。最近、番組でご一緒させていただくことが多いですけど、やっぱりチョコプラさんはブレークしているので、ライバルとして勝ちたいですね」

せいや「僕もチョコプラさんですかね。主流はコントやのに、ものまねもしているっていうのが理想形というか。僕らも漫才があって、『ものまねもできるんやぞ』って世間の人に認知されたらいいですね」

──ここで優勝すれば霜降り明星として2冠、粗品さんは3冠です。登場順はコロッケさんの抽選で決めて、お二人は23組中20番目。賞レース経験の豊富なお二人にとってはどうですか?

粗品「賞レースというよりは(笑)、楽しみたいなと思いますね」

せいや「順番としてはいいんじゃないですか。僕らのボケとツッコミのものまねはかなり珍しいので、ちゃんとした正統派のものまねの方たちが前にいてくれた方が映えるんじゃないですかね。早いよりも絶対いいですし。これで優勝したらすごいですよね(笑)。ものまねだけでやっている人たちがすごいっていうのは重々分かっているので、『優勝するぞ!』っていうよりは、『光栄だ!』っていう感じですね」

──お二人にとって“ものまね”はどういう位置づけになりますか?

粗品「いつもやっている漫才以外にも、営業先とかで一見のお客さんに老若男女問わずウケるのは、せいやのものまねなんです。実は毎週末ものまねをやっていて、それで非常に助かっています」

せいや「ほんまにそうですね。簡単に言ったら武器ですよね。ちゃんと形に見える芸人としての芸というか。『何かお前、芸人らしいことしてみろや』って言われてパッとできるのって、ものまねが一番強いと思うんですよ。『自分が芸人として素人の人に差をつけれるの、なんやろな』と思った時に、ものまねで圧倒するっていうのは大学の時から便利やなって思っていたので、漫才よりはお手軽にできるいい武器ですよね」

──その武器の中に粗品さんのツッコミがあり、お二人だからこそのものまねスタイルですが、どんなところが見どころですか?

せいや「僕らのは似ているというか、粗品のツッコミとボケとしてのものまねなので、お笑い寄りのものまねを見てほしいですね。ものまねのクオリティーがすごい人がたくさんいるんですけど、僕らも笑えるものまねを用意してきたので、それを見てほしいです」

粗品「ものまねの種類が多く、いろんな人のまねをするので、その数を見てほしいです」

──リハーサルを見て思いましたが、緊張はされないんですか?

せいや「リハーサルとか取材とかでは緊張しないんですが、本番になったら審査員さんが見ていますから緊張しますよ。気合入りますし」

粗品「僕もリハーサルとか取材では緊張しないんです。今日はものまねするのがせいやなんですが、僕は紙をスムーズにめくれるかっていう緊張はめっちゃあります(笑)。用意していただいたフリップの摩擦がすごくて、1枚だけめくったつもりでも、くっついて2枚目もめくれたりしていたんで…。そこはちょっと緊張しています(笑)。なので、放送を見る方は、『大丈夫かな』って僕の手先に注目してください」

──MCはネプチューンのお三方です。

せいや「ネプチューンさんは優しいので楽しみにしています」

粗品「ホリケンさん(堀内健)が(4月20日に放送された)『IPPONグランプリ』(フジテレビ系)で優勝されて、僕はその現場で見ていたので、あの時戦った“激面白人間”が今日はトリオの一員としてMCをするっていう。この感じは芸人の仕事の幅の広さというか、面白いですよね。久しぶりに会うので楽しみです」

──ちなみにお二人はMCという立場を『やってみたい!』などありますか?

粗品「やっぱり憧れはありますよね。できる、できないは別として」

せいや「先輩の番組に呼んでもらえるのはうれしいですが、自分の番組っていうのを目標にこの世界に入っているんで、やれたらいいですよね」

──できるならどういった番組がいいですか?

せいや「僕ら2人はフランクにしゃべるんですよ。同い年だし元々友達なんで、その感じが出て、そんなに肩肘張らずに現場に行ける、それが仕事になったら最高ですね。半分趣味みたいな、そんな番組をしてみたいですね」

粗品「お笑いに寄った、お笑い純度の高いというか、どうせやるんやったらそういう番組もしてみたいです」

──いよいよ令和に突入しました。新たな時代に向けた展望をお聞かせください。

せいや「別にものまね番組だから言うわけじゃないですけど、漫才では日本一にならしてもらったので、個人としてはより一層ものまねを磨いていく時代にしたいですね。ものまねは楽しいし、好きなので。漫才にも還元できますし、便利なので頑張りたいです」

粗品「平成のうちに消えてしまっていないように、令和でも平成以上に頑張りたい。そんな元号の時代にしたいと思っています」

──ちなみに、平成の最後に賞レースでご活躍されましたが、その後賞金はどのように使いましたか?

粗品「作れていなかったので、亡くなった父ちゃんの墓とか。今は『R-1』の賞金が入ってくるのを待っています」

せいや「僕もほとんどこいつのお父さんの墓に出してあげたんですけど」

粗品「いやいや、一銭ももらってない(笑)」

せいや「あとはこいつが困った時になんでも使えるように貯金はしてますけどね」

粗品「一番ええやつやん、それ(笑)。へえ、そんなんしてくれてるんやあ」

せいや「ええ、うそです(笑)。新居に引っ越したので、7万円のカーテンとか、ちょっと高い物を買いました。後輩に頼んだらそれを買ってくれたんですけど、カーテンって結構しますよね。うちの窓でかいので特注なんですよ。あとは親やおばあちゃんにテレビとか家電を買ってあげたりしましたね。妹に成人式の服を買ってあげたりとか。自分のためにはそんなに使ってないですね、まだ。自分の分のお金は残っている状態です」

──なるほど。では、最後に番組を楽しみにしているファンの方にメッセージをお願いします。

せいや「漫才だけじゃなくて『ものまねもできるんだぞ!』っていうところを見ていただきたいです」

粗品「『霜降り明星のネタにこんなのもあったんや』っていう、僕らが隠し持ってた必殺技がさく裂しますんで、ぜひお楽しみに!」

──ありがとうございました!

正統派のものまね芸人の中に交じり、せいやさんのものまねをボケとして粗品さんのツッコミと合わせて披露する霜降り明星さん独自のスタイル。次世代を担うものまね芸人としてどんな活躍を見せるのか楽しみですね!

番組では、23組によるトーナメントのほか、オーディションに参加した322組の中からその23組には入れなかったが、原田泰造さんが「数秒だけなら面白い」と選んだ芸人がネタを披露する「泰造が見せたいぞう!」や、レジェンド総出演のコラボでお届けする平成のヒットソング30曲ものまねメドレーなどのコーナーもありますので、ぜひお見逃しなく。

【番組情報】


「ものまねグランプリ特別編 ものまねレジェンドが選ぶ 次世代ものまね芸人No.1決定戦」
日本テレビ系
5月7日 午後7:56~10:54

日本テレビ担当 K・T

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