一足先に、夏色の絶景へ連れて行って【第5回】|たったひとつを叶える旅<50>

旅の目的は「たったひとつ」で良い

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。

あれもこれもと盛りだくさんは、大人には野暮というもの。情報が氾濫している現代だからこそ、余計なものは削ぎ落として、自分の「たったひとつ」を選び取るのが粋。旅の荷物はシンプルに、期待だけを詰めて。

私たちがまだ訪れたことのない、未知の場所や絶景。

笑顔で迎えてくれる、あたたかい地元のひと。

生産地ならではの、新鮮で美味しいもの。

珠玉のように散らばる日本各地の魅力を発信する「ONESTORY(ワンストーリー)」。「ONE=1ヵ所」を求めて日本を旅するメディアから、私たちの「たったひとつ」が見つかりそうです。

ワクワクする夏がやってくる

日差しが日ごとに強くなってきて、夏の訪れを感じます。大人になってしまうと、「夏は暑くて、汗をかくからいや」「夏の満員電車は最悪」などとネガティブなことを考えがち。

子供の頃は、ジリジリする太陽、真っ青な海、濃い緑の森、モクモクの入道雲、水の冷たさ、冷えたスイカなど、夏ならではの風物詩にあんなに焦がれていたのに。気持ちの片隅に隠れていた夏への憧れを、呼び起こしてみましょう。きっと気持ちがワクワクして、夏色の旅に出たくなりますよ。

静岡側から見る富士山

全国の栽培面積、収穫量の約40%を占める茶畑を従えて、青くそびえ立つ富士山。 山々や茶畑のグリーンと青い富士山の対比が美しいですね。日本の原風景を感じる、懐かしい風景です。

■もっと知りたくなったら

ONESTORY(ワンストーリー)

四方を囲む山々がもたらす恩恵とともに歴史を重そびえる山々に肥沃な平野部、温暖な半島。多彩な見所が国内外から注目を集める。[静岡]

静岡市三保の松原 天女の羽衣はどこに

静岡県静岡市清水・三保半島の東側に広がる「三保の松原」。駿河湾を挟んで伊豆半島や富士山が望める名勝は、一本の松に天女の羽衣が掛かって揺れているのを、漁師が見つけたという「羽衣伝説」の舞台。羽衣を返す代わりに美しい天女に舞を所望したものの、羽衣を返したらそのまま天へ帰ってしまうのではとためらう漁師。天女は「疑いや偽りは人間の世界のことで、天上の世界にはございません。」と答えたそうです。

三保松原の羽衣伝説 静岡市シティプロモーション

https://www.shizuoka-citypromotion.jp/mihonomatsubara/learn/hagoromo.html

■もっと知りたくなったら

ONESTORY(ワンストーリー)

和歌に詠まれ、浮世絵にも描かれた奇跡の景勝地。[三保の松原/静岡県静岡市]

三保の松原

〒424-0901

住所 : 静岡県静岡市清水区三保

電話 : 054-251-5880(するが企画観光局)

https://www.visit-shizuoka.com/spots/detail.php?kanko=336

山梨県南都留郡 富士山の絶景スポット河口湖

数ある撮影スポットの中でもベストスポットは、新道峠から見る河口湖越しの富士山。雲海に浮かぶ富士山は、日本一の霊峰。2013年ユネスコ世界遺産委員会により「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」として、世界文化遺産に登録されました。

■もっと知りたくなったら

ONESTORY(ワンストーリー)

『富士山』の圧倒的な懐に抱かれながら、名実ともに日本一を感じる。[河口湖/山梨県南都留郡]

河口湖

住所:山梨県南都留郡富士河口湖町

アクセス:中央自動車道河口湖ICおよび東富士五湖道路富士吉田ICから車で約6分(※富士急行河口湖線河口湖駅まで)/富士急行河口湖線河口湖駅下車

山梨県側から見る富士山

県土の約8割が山岳地域、「富士山」をはじめ赤石山脈(南アルプス)、八ヶ岳など標高2,000mを超える山々に囲まれた山梨県。静岡県のように海と富士山の2ショットは望めませんが、河口湖に映る逆さ富士、富士山から湧きだした八つの湧水の「忍野八海」などの絶景を見ることが出来ます。

■もっと知りたくなったら

ONESTORY(ワンストーリー)

四方を囲む山々がもたらす恩恵とともに歴史を重ね、独自の産業や文化が発展。[山梨]

今回のたったひとつは、子供時代の気持ちに戻っていく夏色の絶景。私たちが旅へ向かわずにいられないのは、日常で求められない「たったひとつ」に出逢うためなのです。

© 株式会社オンエア