まちだ交遊録 | 雷王模型店で買ったグレートマジンガーを”塗装なしで"作る

町田忍の素晴らしき庶民文化

©株式会社ライトアップ

町田さんと一緒に行った「雷王模型店」でお宝を購入してきた一行。その中でプラモ好きのミノが購入した『グレートマジンガー』を実際に作ってみた! しかもおやじにやさしい”無塗装”だ。 そう、家族の手前、溶剤のにおいを気にしてプラモ制作を諦めている人も多いことだろう。 今のプラモ、塗装しなくてもなかなかすごいんです!

溶剤も、接着剤も、塗料も使わないんです!ムシューダ!

「雷王模型店」さんの圧倒的な品ぞろえ(という言い方が正しいか分からないけど)にアテられついつい3個も購入してきたミノです。
買ったはいいけど、プラモデルっていざ作り始めるにはなかなか腰があがらないものです。
買ったけど読んでない「積ん読(つんどく)」ならぬ、「積みプラ」は増える一方。
このままいくと老後の楽しみになってしまいそうです。

プラモをなかなか作れない理由のひとつに、「家で溶剤(シンナーなど)のにおいをさせるわけにいかない」というのがあると思います。
いろいろ言われるもんねぇ・・・。

ならば!ということで、今回は「塗装しないでもこんなに楽しいプラモづくり」ということで、購入してきた「グレートマジンガー」(バンダイ・メカニックコレクションシリーズ)を作ってみようと思います。
これなら十分、楽しめると思いますよー。

塗装はしないけど、ペンで「スミ入れ」はやってみよう

スミ入れというのは、モールドと呼ばれるスジ彫りに黒やグレーなどの色を流し込み、ディテールアップをはかる手法のこと。
分かりやすい例だと、クルマのプラモデルでボンネットやドアなどのパネルが細い溝で再現されているのがあるよね。あの溝に、塗料やインクなどで色をつけるんだ。

塗料!?と焦ることなかれ。
上の写真のようなペンタイプを使ってもいいし、何ならマーカーペンやサインペンでも十分だ。
下の2本のようなペンなら、きっとそのへんにあるでしょう?
模型製作用として売っているものでは、SGIクレオスの「ガンダムマーカー」が非常に便利だ。ガンダムとあるけど、もちろんどんな模型に使っても問題ない。

塗装しない代わりに、パーツの合わせ目などはきれいにしたほうがいいね。
プラモデル用のニッパーとかデザインナイフ、ニードルなんかがあると便利だ。
電工ニッパーでもいいんだけど、プラモデル用のものはパーツぎりぎりで切れるように刃の角度が水平に近くなっているので便利。切り離した後に残った部分を削る手間が省けるからね。
(その代わり、刃がもろく切れ味が悪くなるので電工作業に使うのは厳禁だ)
こういう道具は模型店でなくても、家電量販店の玩具コーナーなどでも売っているよ。

ニードルはモールドの部分が浅くてスミ入れしにくいとき、溝を深く広げるのに重宝する。

「グレートマジンガー」のキット(バンダイ製、メカニカルコレクションシリーズ)はパーツの成形色が7色もあり、かなりカラフルだ。
このあたりは、バンダイがガンダムのプラモデルで培った技術が生かされているね。
中にはゴム製のパーツもあり、手足の可動域を大きくしてくれている。
ゴムパーツは塗装がしにくいのだけど、今回は無塗装なので関係なしだ。

いざ、ブレーンコンドルから制作開始!

それではさっそくはじめてみよう。
まずはグレートマジンガーの頭部分に装着される、ブレーンコンドルからだ。
ニッパーで丁寧にランナーから切り離す。切り離した跡は、デザインナイフできれいに削りとっておこう。外から見えるパーツは、これを丁寧にやることで見栄えがかなり向上する。濃色のパーツだと切り離したところが白っぽくなることがあるので、マーカーペンで構わないからちょっと黒く塗っておくと目立たなくなるよ。

ブレーンコンドルの操縦席部分はキャノピー形状になっていて、ここは透明パーツで再現されている。

ブレーンコンドルのパーツは赤い成形色なのだけど、ここに透明のキャノピー部品を直接装着すると、透明パーツの向こうに赤い部品が見えてしまう。
ここはグレートマジンガーの頭でいちばん目立つだけに、それでは興ざめだ。

そこで今回は、付属のシールの銀色部分をカットして、そのキャノピーの地の部分に貼ることにする。形を整えてハサミでカットして、貼りつけはピンセットやニードルを使おう。
部品の形に馴染ませたり、ホゾ部分を開けるのにニードルが便利だ。

グレートマジンガー頭部完成(素組み)

いくつかのパーツを組み合わせて、グレートマジンガーの頭部が完成。
キャノピーの透明パーツの向こうに銀色のシールが見えて、ちょうど輝いているように見える。これだけで全然でき栄えが違うのだけど、やはり素組みではちょっと味気ないね。
グレートタイフーンを出す口蓋部のスリットは窪みで再現されているので、ここは先ほどのマーカーペンで塗ってみたい。

目の部分は付属のシールを貼り、スリットやブレーンコンドルの羽の付け根あたりにちょっと影をつけてみる。あとは鼻の脇とか、眼窩あたりにすこし陰影をつけてみた。
これでぐっと、それっぽくなったね。ペンで塗っただけだからとても簡単だ。

目立つ部分は小技を効かせてディテールアップしたほうがよいのだけど、外から見えない内部機構などは気にせずガンガン作ってしまおう。
今のこういうロボット系のプラモデルは、本当によくできているので説明書をしっかり確認すれば難なく制作が進む。昔にくらべて説明書もずいぶんと丁寧になったものだなぁ。

そんなこんなで両手両足とボディ、スクランブルダッシュが完成。
今のところ頭部以外はほとんど素組みの状態だ。パーツを切り離した面をデザインナイフできれいに整えたぐらい。もちろんすべてスナップオン(一部、ビスの使用あり)なので接着剤は一切使っていない。
寒くても換気しないで済むので実にラクだ。

ボディに四肢を差し込むようにして・・・

とりあえず完成!(仮)

おおー、なかなかカッコいい!
頭部以外は、特になにもしていない素組みの状態だ。
それでこれだけの再現度なのだからなかなか満足感が高い!

だがこれだとちょっと寂しいので、残ったシール類を貼りつつ、ディテールアップのためスミ入れをしてみよう。

と言っても、サインペンでなぞってハミ出たインクを拭くだけ

今回は、両モモや二の腕の部分の白いパーツに彫られたモールドを、サインペンでなぞってスミ入れをしてみることにする。
溝の上をサインペンで大胆になぞり、乾く前にハミ出た部分をガーゼなどで拭くだけだ。
その際、溝にしっかりインクが入るようにすることと、溝に対して垂直方向に拭くのがコツだ。
溝が浅くてなかなかきれいにスミ入れできないときは、ニードルで少し彫ってやるといいよ。

スミ入れ前後でこれだけ印象が違う。
今回は白いパーツのほか、手指の関節部分もスミ入れしてみる。
手指のほうは、パーツが青いのでマーカーペンの「極細」を使ってみる。
こっちのほうが黒の発色がしっかりしているので、青の上でもスミ入れしたのがちゃんと見える。さらにいうと、このキットでは手のパーツがゴム製なので、マーカーペンのほうが気軽に塗れるのだ。

最初に頭部のスミ入れをしちゃったので、手足や指はそんなにたいへんではないね。
それに、あんまりやり過ぎないのも大事だ。

スミ入れ完成!

膝の部分と腹部のネーブルミサイル(緑)は付属のシールで再現。
スミ入れとシールの活用で結構雰囲気が出た。
キットにはマジンガーブレード(剣)も付属しているのだけど、白いパーツで成形されていて握りの部分をゴールドで塗らないと雰囲気が出ないので今回は潔くあきらめることにした。
ちなみに刃の部分は、台所で使うアルミテープを貼るとものすごくリアルになるよ。
カーモデルでモールやミラーの鏡面などをこれで再現すると、かなりいい感じになる。

箱絵と同じポーズにして並べてみた。
結構いい雰囲気だね(自画自賛)。
ちなみにここまで、制作時間は約2時間ちょっとだ。

さらに調子にのって、撮影ブースで撮ってみた。
おおー、これはカッコイイな!ちょっとナイトフィーバーな感じだけど・・・。

というわけで、塗料は使わず溶剤のにおいも一切しないプラモデル制作はいかがだっただろうか。
しばらくプラモから遠ざかってしまっていた諸兄の参考になればうれしい。
私ミノはカーモデルのほうが好きなのだけど、最近は塗装済みキットもたくさん売っているのでそういうのに挑戦してみるのもイイと思います。

絶版キットを買い集めた西部警察シリーズ。ハチ〇ルヒーローを見ながら制作した
ちなみに「スーパーZ」は、ボディ塗装済みキットだ。